JALと資生堂パーラーが、機上で出会う。<br />それはきっと、おもてなしの味

写真拡大 (全9枚)

9月1日から、JALホノルル線に新しい楽しみが1つ増えます。なんと、資生堂パーラーが監修するメニューを機内でいただけるとのこと。どんな感動が待っているのでしょう? 8月に開催された、プレス向けの体験会に参加してみました。



◆2016年9月。銀座の名店の洋食が、空を飛ぶ日

「小さい頃、年に1度父に連れられて、銀座の資生堂パーラーでハヤシライスとポタージュスープを食べるのが、とても楽しみで。それが、私の資生堂パーラーの原体験です。長年にわたり、私のようにファンを持つ資生堂パーラーさんとご一緒できて、とても嬉しいです」

日本航空の植木義晴社長は、会見で顔をほころばせていました。

そう、みんなにとっての憧れの一皿、それが資生堂パーラーの味。創業114年。銀座の名店の洋食が、いよいよ空を飛ぶときが来たのです。



会見でプレゼンテーションされた、「西洋モダン機内食」というコンセプト



左から、資生堂パーラー 銀座本店の井上直久調理長、代表取締役社長・鈴木真氏、日本航空代表取締役社長・植木義晴氏、日本航空のCAさん

◆くつろぎ、笑顔、おもてなし。そこに、おいしさが加わると…

手渡されたメニュー表には「資生堂パーラー for Resort」の文字。胸をときめかせつつ、機内へと向かいます。



いざ機内にて、試食をさせていただきます。
9月から始まる“ごはんに合う洋食”の代表メニューとして供されるビーフシチュー。そして、サイドディッシュとしてベーコンキッシュと、定番のポテトサラダが目の前に。「いただきます」。待ちきれずにメインのビーフシチューを一口味わうと、やわらかく、やさしく香ばしい…そう、あの銀座の味が待っていました。

「半年前から、メニュー開発を重ねました。最初は、厨房も、作る量も、火の入れ方も違うから、正直、スタート当時は、資生堂パーラーの味を再現するのは難しいのではないか、と思っていました」と、調理長の井上直久さん。

そもそも、同じお店の厨房であっても、毎日同じ味わいを作り続けるのは大変なお仕事なはず。それが空を飛ぶというのだから、きっと、この味に至るまでに、乗り越えたことは少なくなかったことでしょう。



サラダのドレッシングまで、資生堂パーラーの監修



とろとろのお肉を、いただきます



チーズケーキのパッケージに、さりげなくパイナップルが描かれています

◆最後にいただくのは、機上だけのオリジナルの、おもてなし

「地上とは気圧が違い、味覚も違うであろう中で作り出す、とても繊細な仕事。でも、だからこそ、本質を伝えるためにできることはあるのでは、という気持ちで取り組みました」

 シェフのそんな気持ちは、最後のチーズケーキを食べたときにじわじわ、と感じ取れた気がします。なんと、この「資生堂パーラー for Resort」つまり機上のみ、ホノルル線にちなんだパイナップルフレーバーだったのです。ほんのり上品なパイナップルの甘さは、さぞ、ホノルルのようなリゾート地に向かうとき、心がゆったりほどけていくような、そんな予感を覚えました。(つまり、ホノルルに行きたくなる味でした!)

JALの飛行機に乗るときも、同じかもしれません。毎日、当たり前のように運航され、乗ればいつだって同じく、笑顔で迎えてくれる。
それは当たり前ではなくて、お店で伝統のメニューが受け継がれていくように、今日まで脈々と、手渡されてきたものなのでしょう。

「伝統」・「革新」・「日本のこころ」を大切にする点で共鳴し、今回のコラボレーションになったそうです。JALと資生堂パーラー。おもてなしを、知り尽くした同士が提供する体験。旅の喜びを、ぐっと深くしてくれそうです。



冬メニュー以降は、開業当時から続くチキンライスで仕立てた「オムライス」やオリジナルの「ポティロンサラダ」など、資生堂パーラーの伝統的なメニューをベースとした機内食を順次提供。笑顔のキャビンアテンダントさんがおもてなししてくれる。

■ 提供期間 : 2016年9月1日(木)〜2017年8月31日(木)
■ 提供路線 : 成田発、中部発、関西発 ホノルル行き
※ 羽田発は朝食メニューを提供のため、対象外

■ 提供クラス: プレミアムエコノミークラス・エコノミークラス 1食目で提供。

WRITING/TOMOKO NAKAO(OZmall)