熊本地震に遭遇したカウンセラーが伝授!まさかのときの心のセルフケア

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熊本地震の発生からもうすぐ5カ月、日本は地震国であり備えが必要と改めて感じた人も少なくないだろう。大きな自然災害は身体的、経済的な痛手はもちろんのこと心にも影響が出る。防災の日に改めて考えたい大地震に遭った場合の心のセルフケアについて、大分在住のカウンセラーで看護師の弥永英晃先生に話を聞いた。

■大地震に遭遇時の心理状況と情報収集

弥永先生は大分で熊本地震に被災し、過去に経験したことのない不安におそわれたという。

「今回の熊本-大分地震は余震が2000回を超える地震だったために、不安感で普段通りに仕事をするのも難しくなりました。余震で揺れている最中は思考停止になり、恐怖感に襲われました。またいつまで続くのか? と先が見えないことに不安を覚えてネットを見るという状態でした」(弥永先生)

ギリギリの状態で心がけたことは「もっと大きな地震が来る」などの不安をあおる書き込みを見ないようにし、またテレビは地震発生時の時だけにつけて震源と津波の情報という最低限必要な情報のみを確認したそうだ。情報収集は重要だが、不安感を増さないように必要な情報のみを選んで見聞きするのがよいという。

■被災時の緊張を緩和するセルフケア

弥永先生によると、被災後特に今回の地震のように余震が続いている状況だと人の神経系は、興奮神経(交感神経)が著名に優位になり、ピリピリした生き残りをかけたサバイバルモードになっているのだそう。そのサバイバルモードをリラックスさせる簡単なケアを教えてもらった。

「一番簡単な方法は、深呼吸をすることです。それだけでも心の不安に効果があります。また、片手(どちらの手でも大丈夫です)をおでこに軽く触れてゆっくりいつもの3〜4倍の長さで息を吐く方法も試してみてください。このケアでサバイバルモードからリラックスモードになります」(弥永先生)

また、余震が続く場合の地震酔い対策に簡単なツボを使ったケアも教えてくれた。

「地震酔いが来たときは、手首のラインから、指三本空けた人差し指のポイントをギューと15秒程度押しましょう。また左足の中指の左側の爪を7秒間ぎゅーっと押します。その時は、呼吸はゆっくりいつもの3〜4倍の速度で細ーく長く口をすぼめて息を吐きながら行いましょう。爪の右側と右足も同様に行いましょう」(弥永先生)

いずれも簡単なケアなので、まさかの時のために覚えておきたい。

■地震国日本に住む心構え

弥永先生は、今回の地震の体験を経て、やはり普段からの備えの大切さを痛感したという。

「災害はいつ来るかは誰にもわかりません。まさかの時の避難方法や避難場所の確認、地震時の蓄え・防災グッズなどは中身の確認を怠らないことが必要と改めて感じました。」(弥永先生)

地震後、弥永先生はトラウマケア・ストレスケアをボランティア活動として行い、受講料は全額寄付したそうだ。また、一時的な支援ではなく、長い目でみた支援を呼び掛けていきたいとのこと。我々も、定期的な地震対策と支援を心がけていきたい。

「教えて!goo」では「どんな防災グッズを揃えていますか?」への回答を募集中だ。

●専門家プロフィール:弥永英晃
カウンセリング学博士・看護師・作家 。心理オフィス インナーボイス院長。福岡県生まれ、大分市在住。医療・心理カウンセリング歴は17年で臨床経験は1万人以上。最新著書は『もうダメだと心が折れそうになったとき 1分でラクになる心の薬箱』青月社刊、『願いは、かニャう! ジョセフ・マーフィーの引き寄せる言葉』イーストプレス刊。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)