【睡眠不足の症状ヤバイ】不眠11日ギネス達成も生死に関わる状況に不認定になっていた

写真拡大

食べ物や歯磨きに気を遣っているのに、なぜか口臭の疑いがある気がする。タスクをメモする前に何を書けばいいのか忘れてしまうことが多い。このような症状は、実は睡眠不足が原因かもしれません。今回は、よく知られているものから意外なものまで、睡眠不足が引き起こすさまざまな症状とその対策を紹介していきます。
 

睡眠不足になると、口臭がきつくなる理由

口臭がきつくなる原因は、大きく2つあると言われています。
 
1つめは自律神経の乱れによる胃の不調です。臓器など生命の維持に必要な活動をつかさどる自律神経。起床時に活発になる交感神経と、就寝時に優位になる副交感神経から成り立っており、これらがバランスよく働くためには、きちんと睡眠を取ることが重要です。睡眠不足によって自律神経のバランスが崩れると、結果胃の働きが鈍くなりがちに。
 
そうすると、胃の中で消化しきれなかった食べ物がガスを発生。ガスが血管を通って呼吸器(肺)まで回ってしまうと、口臭としてガスが身体の外に放出されてしまいます。
 
2つめの原因は、同じく自律神経の乱れによって引き起こされる、唾液の分泌量の減少。胃の働きが鈍くなるのと同じように、唾液腺と呼ばれる器官の働きも鈍ってしまいます。唾液は口の中を殺菌するために分泌されているので、唾液が減ると菌が増殖して口臭の原因になります。
 

睡眠不足による口臭を改善する方法

2つの症状を改善するにはどうしたらよいのでしょうか。胃が原因の口臭に関しては、血中を通って外にガスが出るため即効性のある対処が難しいといわれています。
 

一方で唾液の分泌量を増やすためには、いくつかの方法があります。唾液腺は噛むことで活発になるので、食べることが1つの対策です。中でも口臭を爽やかにするガムや、レモンなど酸味が強いものなどを口にすると効果的。また、ある歯科医によると頬をビンタすると唾液腺が活発になるそうです。
 
 

睡眠不足の症状は、侮ってはいけない

自分以外の人にも影響を与えてしまう口臭や、冒頭に挙げたような記憶力(脳)の働きの低下まで、侮れない症状をいくつももたらす「睡眠不足」。2、3日の徹夜くらい大丈夫と思っていると、予想しないようなことが起こってしまいます。
 
 

「不眠11日達成」もギネス記録は不認定に

そのことを表す有名な例として、「ギネス記録と不眠」の話があります。1960年代に米国で、「どれだけの時間眠らずにいられるか」というタイトルで264時間という記録が打ち立てられ、ギネス記録として認定されました。そして2007年には、英国人がその記録を破り、266時間という不眠のギネス記録を塗り替えたのです。
 

しかし現在、266時間という記録や、そもそもこの不眠というタイトル自体がギネスブックからなくなってしまっています。それは、ギネス記録が社会問題に関わる記録や倫理的に問題のある記録、生死をかけるような危険を伴う記録を認めていないからです。
 

挑戦者の身体に表れた「睡眠不足の症状」とは

実際に、このギネス記録に挑戦した2人には、不眠によるさまざまな症状が見られました。視覚の変調や幻覚のような目に関する症状に始まり、不安定な感情の起伏や簡単な計算ができなくなるといったメンタルや思考に関する症状や、指先の震えや無表情といった肉体のコントロールに関する症状まで。まさに心身ともにボロボロになってしまったことが立会い人によって記録されています。
 
しかもこのような症状の一部は、不眠2日目から表れ始めたとのことです。
 
 

睡眠不足による4つの症状

ギネス記録に挑戦した2人に表れた症状は、口臭の原因である胃や唾液腺の活動低下と同様、自律神経のバランスが崩れることが根本的な症状だと考えられています。ここからは、睡眠不足がもたらす症状を具体的に見ていきましょう。
 
 

1.認知機能(記憶力・思考力・判断力など)の低下

不眠によって、日中に分泌されるべきの「セロトニン」という神経伝達物質の量が減少します。これによって脳の処理能力も低下し、会話や行動を忘れてしまう記憶に関する症状や、普段ならば簡単に理解できるはずのメールや文章が頭に入ってこないといった症状が現れます。
 
徹夜明けの会議で、自分が何を言っているのかわからなくなったという経験がある方も、認知機能の低下による影響だと考えられます。
 
 

2.集中力、作業効率の低下

認知機能の低下に関連して、うまく頭が働かずに簡単だと思う作業に時間がかかることや、頭がボーっとして思わぬミスを犯してしまうといった悪影響が出てきます。身近な例では居眠り運転もその1つ。また、チェルノブイリ原発事故も作業員の睡眠不足が原因だったという指摘がされているそうです。

 
 

3.免疫力の低下

睡眠中には、さまざまなウイルスと戦う免疫物質の生成をしたりする成長ホルモンが分泌されています。不眠によって成長ホルモンの分泌が十分に行われないと、この働きが弱くなり、風邪をひきやすくなるなどの弊害が出てくることに。
 
実際に、睡眠の満足度が低い人ほどインフルエンザにかかりやすいという調査結果もあります。
 
 

4.ストレスを感じる「うつ症状」

ストレスは不眠の原因ともされている一方、睡眠不足によってストレスを感じやすくなったりうつ症状が現れたりと、睡眠と密接な関係があります。先ほどのギネス記録の例のように、不眠によって感情のコントロールがうまくできなくなり、ネガティブな妄想・思い込みといった精神疾患に近い症状が現れることも。
 
 

睡眠不足の症状を軽減する方法

睡眠不足はまさに良くないことだらけ。では、これらの症状を軽減するにはどうしたらよいのでしょうか。Fuminnersでおすすめする方法を紹介します。
 

 

仮眠

徹夜の前後に効果的な3ステップの仮眠法を紹介しています。徹夜明けだけでなく、仕事の締め切り前日など、あらかじめ徹夜になることが予測できるときにも参考にしてみてください。
 
●3つのステップで徹夜ダメージを最小限に減らす方法
 

 

ツボを押す

会議中など、仮眠を取ることができない状況はよくあるもの。突然の睡魔に襲われてしまったとき、周りにバレずにすぐ効くツボを紹介しています。
 
●【睡魔ヤバイ】眠い時“15秒”で眠気が吹き飛ぶ15のツボ

 
 

ストレッチや軽度の運動

ストレッチやオフィス内や近くのコンビニまで早歩きで移動するといった軽度の運動によって、全身の血流を良くして身体を覚醒させることができます。

●知っておきたい「ストレッチ・運動と睡眠」のまとめ

 
 

瞑想

ストレスなどによって睡眠不足が慢性化し、眠りたくても眠れないという場合の対策の1つに、「瞑想」があります。不眠に悩まされているときは、不安にならないことが重要。15分間瞑想をすると、2時間分のレム睡眠と同じくらい精神や肉体を休ませる効果があるといわれてるので、こちらもぜひ試してみてください。
 
●企業経営層やトップアスリートも注目!毎日をハッピーに変える“瞑想”の魅力
 
 

その他

嗅覚や聴覚を刺激するなど、さまざまな方法で眠った身体を起こす方法があります。朝起きた時でなくても活用できるものもあるので、ぜひ試してみてください。
 
●すぐ朝起きられないから「目覚めをスッキリさせる」16の方法を調べてみた

 
 

実は逆効果?NGな睡眠不足の対処法

対処法によっては、身体に負担をかけたり、睡眠不足以外の症状を引き起こしてしまったりと、逆効果になり得るものもあります。
 

 

エナジードリンク漬け

手軽なため、つい手を伸ばしてしまいがちなエナジードリンク。しかし実際には、過剰なカフェインなど含有成分が身体へ悪影響が懸念されています。また、砂糖も多く入っているので徹夜明けの唾液分泌量が少ないときに飲んでしまうと、口臭を悪化させる原因となる恐れもあるので要注意。
 

●疲れと眠気を吹き飛ばすにはエナジードリンクよりも野菜と果物!?

 
 

暴食

噛むことで脳が刺激されて目が覚める説もありますが、食べることで眠気を解消するのは避けましょう。寝不足の状態では食欲が増すホルモンが多く分泌されてしまうので、食べ過ぎや肥満の原因になります。
 

●寝不足だと食べ過ぎて太る理由とその対処法

 
 

薬の常用

入眠をうながす薬や眠気覚ましの薬は、医師の処方のもとで服用すれば一定の効果があります。しかし、薬への依存症や副作用などのリスクもあるので、常用化してしまうのは望ましくありません。
 
●睡眠薬を減らしながら、しっかり不眠症を改善する方法とは?

 
 

さいごに

徹夜での試験対策や仕事を評価するような風潮や、膨大な量の仕事やそのストレスで満足な睡眠が取れない状況が多い、日本。こうした状況は1人だけで変えることが難しい場合もあるかもしれません。しかし、不眠に関する研究によって、科学的に身体に及ぼす悪影響が明らかになってきているので、自分の身を守るためにも徹夜や睡眠不足には気を遣っても遣いすぎることはありません。
 
内臓や脳の働きを正常に保ち、万全のコンディションで仕事やプライベートを楽しむためにも、一番は睡眠時間をきちんと確保することが重要です。呼吸法や食事法など、快眠を促すためのテクニックもあるので、こうした方法を取り入れ、適切な睡眠時間を取り入れるようにしてください。
 

●寝不足は食事で改善できる。 献立に取り入れるべき「快眠フード」8つ
●不眠症の原因となる身体の緊張を解消! 寝る前に試したい「筋弛緩法」
●【わずか1分】今夜眠れない時に3つの呼吸法ですぐに寝る方法

photo:Thinkstock / Getty Images