近年になりコーヒーブームが本格化している中国。「朝のコーヒー1杯」も上海のおしゃれな若者のステータスとして定着してきた。そして上海のいたるところにカフェがあり、本来のコーヒーを飲むという目的以外に待ち合わせやビジネス場としても人気が高い。

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近年になりコーヒーブームが本格化している中国。「朝のコーヒー1杯」も上海のおしゃれな若者のステータスとして定着してきた。そして上海のいたるところにカフェがあり、本来のコーヒーを飲むという目的以外に待ち合わせやビジネス場としても人気が高い。

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上海での人気カフェのポイントは、コーヒーのクオリティーや店舗のインテリアよりも、Wi−Fiや電源が自由に使えるかどうか。長居しても白い目で見られない上海では、こうした「使える?」カフェの条件は外せない。コーヒーを楽しむというよりは「その空間をシェアする」感覚で、実際こうしたカフェでは、コーヒー1杯で半日以上を過ごす若者が少なくない。特に猛暑が続く夏、冷房完備で落ち着いたカフェはファストフード店よりも居心地が良いらしく、夏休みを迎えた学生も加え、大盛況だ。立地条件がよく、サイドメニューも豊富なカフェは平日にもかかわらず、空席を探すカフェ難民の姿が多く見られる。

気になるコーヒーの値段だが、ラテやモカが1杯約30元以上(約560円)とやや高め。
ちなみにローカルビールをスーパーで購入すると3元〜5元(約56〜94円)くらい。カフェで飲むコーヒーの値段が年々上がっていても、ブラックコーヒーを好むコーヒー通はまだまだ少なく、基本的にはフレーバーコーヒーなど甘めのコーヒーが受け入れやすいようで、カフェの主流もラテやモカ、カプチーノだ。

以前は「中国のコーヒーはただ甘いだけで美味しくない」と厳しい定評があったが、今ではすっかりそのイメージをくつがえす上海のカフェ事情。コーヒー文化を広めた功労者はスターバックスをはじめとする大手コーヒーチェーン店だが、ここ数年は韓国系カフェの勢いがすごく、シンプルでスタイリッシュというほぼ単一だったスタイルの定番に切り込み、個性的で多様化したスタイルを展開し始めた。それが、新しいものを好む上海の消費者に受け、消費者も目的にあわせて、カフェを選ぶようになった。それがここ数年は、カフェで消費するだけではあきたらず、ちょっと(?)裕福な地元の若者が趣味で2〜3席程度の小さなカフェを経営するようになり、上海カフェ市場が一気に「熱い市場」へと急成長した。

コーヒー文化の普及とともに、消費者ニーズも変化し、最近はカフェセミナーやラテアート教室などを併設するカフェも出てきた。カフェの店舗数は多いが、カフェ人口も増えているので、今のところカフェ市場が飽和するのは、まだまだ先のようだ。(提供/フライメディア)