夕飯に出てきても非常食とは思うまい

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9月1日は防災の日。

「日頃から非常食や水などを備蓄しておきましょう」と言われますが、そういえば非常食食べたことありませんでした。ウワサでは最近の非常食はかなりおいしくなっていると聞きます。

そこで、編集部でチームを作り、非常食クッキングをしてみました。いざというときのためのグルメレポートです!

手順は「開封する」。以上。

今回食べる非常食は、電気・ガスなし、水しか手に入らない状況でも食べられる"米"メニューに絞りました。

まずは、温めなくてもそのまま食べられる石井食品の「リゾット3種セット」(1296円、洋風リゾット、和風リゾット、イタリアンリゾットの3種)から。

パッケージを開けると親切にスプーンが3本入っています。リゾットの入っているパウチが自立するので、お皿などほかに何も用意するものはありません。本当に「封を切るだけ」。非常時は確実に便利です。

中は、水気を含んだやわらかい玄米を使ったリゾットです。

1人前ということですが、かなりずっしりしていてボリュームがあります。女性ならこれだけでかなりお腹いっぱいになりそう。少し重いので、たくさん持ち運ぶのは少し大変かもしれません。いつも生活している場所に置いておくのがおすすめ。

味付けはどれもあっさりしていて、体調が悪いときでも食べられそう。今回はお湯が使えない状況を想定して温めませんでしたが、温めて食べればもっとおいしく食べられます。

無添加調理にこだわって、産地や育て方などを厳選した上質な素材だけを使っています。普通のグルメに劣らない素材へのこだわりもうれしいところ。特定原材料7品目(卵・乳・小麦・えび・かに・そば・落花生)不使用なので、食物アレルギーの人にも対応しています。

目からウロコのご飯シリーズ

次に食べるのは、アルファ化米のご飯。水を入れるだけで食べられる「安心米」シリーズの「白米」(280円)「五目ごはん」(340円)「わかめご飯」(320円※すべて税抜)と、尾西食品の「尾西のえびピラフ」(380円※税抜)です。

作り方は簡単。水を注いで、かき混ぜそのまま60分置いておくだけ。なので、水しか手に入らない状況でもご飯が食べられます。

乾燥した状態では約100グラムしかありませんが、できあがると270グラムに膨らみます。軽いので持ち運びにも便利です。お茶碗1杯が約150グラムなので、できあがりは2人前よりすこし少なめの量です。

「白米」を食べてみると、いつも通りにお米を炊いて冷蔵庫などで保管しておいたような状態のような印象で、全く違和感はありません。おかずがあればさらにモリモリ食べられそうです。

普段のご飯とあまり変わらない印象を受けたヒミツは、アルファ化米の技術にあります。アルファ化米は、炊いたり蒸したりしたご飯を熱風で急速乾燥させたもの。炊いたご飯と同じ構造を保っているので、炊いたお米のおいしさが保存食でも味わえるそうです。科学の力ってすごいですね...。

4種食べた中で記者のおすすめは「五目ご飯」。油揚げやシイタケも入っている本格的な味付けでした。他の編集部員からも、「私がつくるご飯よりおいしい」「あたためてテーブルに並べたら、家族に喜ばれそう」という声があがるほど。

最初60分間って長いな、と思いましたが、このクオリティなら待てます! お湯が使える場合はわずか15分。あたたかいご飯が完成します。

非常時にあたたかいカレーが食べられたら...

最後は「レスキューフーズ一食ボックス カレーライス」(Amazonでは994円 ※2016年8月31日時点。編集部調べ)です。このボックスに入っているものだけであたたかいカレーが完成するとのこと。

発熱剤を袋にいれ、その上からご飯・カレールーを同じ袋にいれます。袋に発熱溶水を注ぐとポコポコという音とともに温かい水蒸気が発生。思わず「おお!」と声をあげてしまいました。このまま30分ほど待てば完了です。

あたためが終わったら、袋からご飯とカレールーのパックを取り出します。ご飯のパックを開けると温かい白米が...。これをほぐして片方に寄せます。空いたスペースにカレールーを注いで完成です。

食べ慣れたレトルトカレーの味ですが、非常時の心細いときにあたたかいカレーライスが食べられたら、どんなにホッとするだろうと想像すると涙が出そうでした。

具もビーフがちゃんと入っていて辛さもほどよい感じ。スパイスもなかなか効いています。大人が満足できる味と量でした。

ちなみにこのカレーはおしぼり付き。非常時でも衛生面に気を遣う、日本人らしい心遣いですね。こんなところもホッとします。

今回紹介した商品は、非常時にも役立ちますが、海外旅行やアウトドア、キャンプなどにも最適とのこと。なるほど、いろんなシーンで活躍してくれそうです。

地震をはじめとする災害はいつ起こるかわかりません。自宅や職場においしい非常食を常備しておけば、いざというときも安心です。

たくさん備蓄する前に実際につくって食べてみるのもいいかもしれません。