専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第69回

 いきなり「ハーフ&ハーフ」でゴルフと言われても、みなさん戸惑いますよね。これって、ハーフ&ハーフのピザを、ケータリングで14番ホールのお茶屋まで持ってきてくださいとか、そんなことじゃないですよ。

 ハーフ&ハーフとは、「ハーフセットでハーフラウンドをする」ということです。すなわち、ゴルフのダウンサイジングなり。こぢんまりと気軽にゴルフをすることで、もっと生活が豊かになります、と提案したいのです。

 きっかけはありました。今年の春頃、ゴルフ雑誌の企画でクラブをたった2本しか使わないラウンドに挑戦したのです。一応、イベントだったので試合形式で臨み、使用クラブはパターが1本、あとはロフト27度のユーティリティー、それだけです。

 パー36の9ホールを回って、なんと「46」を達成! 全参加者中、3位の成績を収めました。たまたま打ったショットが狙いどおりにいってくれただけですけど、かなりうれしかったです。だってハーフ「46」って、普通に14本のクラブを使って出すスコアですよ。調子が悪かったら、14本使っても「50」叩くこともありますから。

 バンカーも、アプローチも、全部27度のユーティリティーのみ。その分、クラブ選択には悩みませんでしたけどね。あと、キャディーバッグがいらない、というのもいいですね。2本だけ持ってぶらぶら歩けばいいのですから。

 というわけで、今回はゴルフのダウンサイジングをどこまでやれるかを探ってみます。

 なぜこの話をするかというと、最近のアマチュアゴルファーは、プロが使うようなバカでかいキャディーバッグを立派なクルマに積んできて、ラウンドしていますよね。それが、あたかも"成功の証"みたいに。

 趣味だから、そういうラウンドは否定しませんが、ちょっと図体がでかくなっていませんか? なんて思うわけです。白亜紀の恐竜も、こまごま動く哺乳類に負けたんですよって、あんまり関係ない例えですけど。

 とにかくそういう大層な感じより、ゴルフをもっと日常の生活の中に入れて、早朝ハーフをしてから会社に行く、あるいは、会社終わりに夕方ハーフとか、ナイターハーフをする、なんてことができるほうが素晴らしいじゃないですか。

 それには、ゴルフをもっとダウンサイジングしないといけないわけで、どう縮小すればいいか、考えてみたいと思います。

 クルマ通勤の方はキャディーバッグを積んで移動できますが、都市部の電車通勤組はキャディーバッグを持っての移動はしんどいです。それに、朝の通勤ラッシュ時は、キャディーバックなんて持っていたら、相当周囲の人に嫌がられます。

 じゃあ、コンパクトにまとめられるか。

 やはり筒状のキャディーバッグはかさばるので、練習場に行くときなどに使う、ソフトなクラブケースを使用したほうがいいでしょう。最近、私は電車で移動してハーフラウンドをする取材が多いのですが、そのときはそのソフトなクラブケースに全部ぶち込んでいます。

 あとは手ぶらです。ボストンバッグやポーチ類は持ちません。そうすると、すっげぇ楽です。ソフトなクラブケースの中には、クラブが7本くらい入りますし、ゴルフシューズやボール、グローブなどもすべて詰め込んじゃいます。

 最初、ゴルフシューズぐらいは別で持とうと思ったのですが、クラブケースの頭の部分って、ドライバーを入れるためにちょっと広くなっているじゃないですか。そこに一足ずつ包んで押し込めば入ります。

 クラブ以外の荷物を入れるために、ドライバーを外す、という考えもあります。もしくは、ドライバーのヘッドカバーを簡易なやつに変える手もあります。

 ドライバーのヘッドカバーって、なんであ〜もデカいんですかね。たぶん、周囲を威嚇したいんでしょう。でも、あれが一番邪魔。編み込んだお手製みたいなので十分だと思います。

 クラブケースのダウンサイジングの次は、コースです。

 基本、18ホールラウンドしようとするから、一日仕事になってしまいます。ハーフだったら、半日仕事、いや正味2時間で終われます。

 ですから、クラブもコースも半分にして回る――これで「ハーフ&ハーフ・ゴルフ」の完成です。

 最近のゴルフ場は、ネットで調べてみると、午後ハーフ、薄暮ハーフを実施しているところが多いです。特にショートコースはナイターがあるところも多いので、残業がなければ十分プレーできます。

 最近は雇用形態も変わり、わりと時間が自由に使えるようになっていると聞きます。そんな話をしていたら、安倍政権が金曜日は15時に仕事を終える"プレミアムフライデー"を検討、というニュースが飛び込んできました。

 いやぁ、15時に仕事が終わるなら、ショートコースでナイタープレーは楽勝です。時代は「ハーフ&ハーフ・ゴルフ」の味方をしてくれているようです。

 さあ、長い時間と重くて大きいキャディーバッグから解放されて、フリーで、お気楽なゴルフを楽しみましょう!

木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa