【日本代表プレビュー】ロシアW杯出場に向けた「大事な一歩」

写真拡大

▽日本代表は1日、埼玉スタジアム2002でロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦である、UAE代表戦に臨む。6月のキリンカップサッカー2016以来、約3カ月ぶりとなる代表の活動は、非常に重要なものとなる。

▽オーストラリア代表、サウジアラビア代表、イラク代表、UAE代表、タイ代表とグループBで同居する日本は、9月の2試合をホームでUAEと、アウェイでタイと戦う。「最終予選の初戦で敗れたチームはW杯に出られない」という過去のデータを見ても、非常に重要な一戦となることは間違いない。先のリオ・デジャネイロ オリンピックでも、初戦のナイジェリア戦での敗戦が響いたことは言うまでもない。

◆忘れてはいけないアジアカップ

▽2015年1月──ハビエル・アギーレ前監督に率いられた日本は、オーストラリアの地で大会2連覇を目指しアジアカップに臨んだ。パレスチナ代表、イラク代表、ヨルダン代表とのグループステージ3試合は、いずれも無失点で3連勝。大会連覇に向けて好スタートを切ったように見えたが、準々決勝のUAE戦は1-1で120分間を終了。PK戦の末に敗れた。

▽日本は、その後ヴァイッド・ハリルホジッチ監督を招へいして現在に至っており、監督だけでなくメンバーや戦い方も変わっている。UAEは監督こそ変わっていないものの、メンバーの入れ替えは行われており、当時と同じチームとは言えない。

▽UAEのマハディ・アリ監督は「アジアカップはすでに歴史の一部。明日は違う試合になる」と語ったが、敗れた日本としては忘れるわけにはいかない一戦だ。リベンジとは異なる感情だが、最終予選の大事な初戦ということ以上に負けられない試合となる。

◆アクシデント続出も問題はなし

▽今回の2試合に向けてメンバー24名を選出したハリルホジッチ監督だが、DF長友佑都(インテル)、DF槙野智章(浦和レッズ)がケガにより不参加となり、DF丸山祐市(FC東京)、MF遠藤航(浦和レッズ)を追加招集した。

▽さらに、試合前日のトレーニングではMF柏木陽介(浦和レッズ)、DF昌子源(鹿島アントラーズ)も負傷により別メニュー調整となり、UAE戦の出場は回避することになりそうだ。22名となったチームで臨むことにはなるが、大きな問題にはならないと思う。むしろ、最終予選であれば、これぐらいのアクシデントを早めに、そしてホームで経験しておくことは重要になるだろう。

◆警戒すべきはあの男

▽対戦するUAEはこの試合に向けて、代表チームとして約2カ月間準備を行ってきたようだ。当然のごとくW杯に出場するという目的を達成するためであり、「プレシーズンの時期」とアリ監督が語ったように、選手のコンディション調整の意味もあって、長期の準備期間となったようだ。

▽そんなUAEだが、やはり警戒しなくてはいけないのが「あの10番」と選手たちが揃って口にしたMFオマール・アブドゥルラフマン(アル・アイン)である。2015年のアジアカップではベストイレブンに選出され、UAEの3位フィニッシュに貢献。精度の高いパスとゲームメイク力でチームを牽引した。

▽また、マンチェスター・シティの練習に参加した経験もあり、その他バルセロナやレアル・マドリー、アーセナル、ドルトムントなども獲得に興味を示していたこともある。UAEの心臓とも言えるアブドゥルラフマンは、やはり警戒しなくてはいけない選手だ。

◆現状のベストメンバーで

▽負傷者が出るなどベストメンバーを揃えられていない日本だが、最終予選ではベストメンバーを組める機会の方が少ないと考えるべきだろう。現時点でのベストメンバーが結果を出すことで、本大会に向けたチームとしての底上げも可能となってくる。

★予想フォーメーション[4-3-3]
(C)CWS Brains,LTD.


▽GKはトレーニングを見る限り西川周作(浦和レッズ)が務めることになるだろう。ハリルホジッチ監督下で正守護神としての地位を確立し出している西川が、現時点ではファーストチョイスだ。

▽ディフェンスラインは右からDF酒井宏樹(マルセイユ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF森重真人(FC東京)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)となるはずだ。左サイドバックはDF太田宏介(フィテッセ)も招集されているが、クラブでの試合出場や代表での経験を考えれば酒井高になるだろう。

▽ボランチの一角はMF長谷部誠(フランクフルト)が務める。キャプテンとして日本代表を牽引する長谷部は、UAE戦に出場すればA代表100キャップ達成となる。史上6人目のA代表100キャップ達成をしっかりと勝利で飾りたい。また、本来であれば柏木を置く予定だったボランチのもう一角には、MF山口蛍(セレッソ大阪)を起用する可能性が高くなりそうだ。ドイツから日本に戻ってきたことは「残念」とハリルホジッチ監督は語ったものの、トレーニングではマンツーマン指導もあった。展開力に優れるMF大島僚太(川崎フロンターレ)の起用も考えられるが、初戦ということと経験値を考えれば山口が優勢と見る。

▽また、トップ下にはMF香川真司(ドルトムント)が入り、両ワイドは右にFW本田圭佑(ミラン)、左にMF清武弘嗣(セビージャ)が入ると見る。合流間もない清武はコンディション面に不安はあるものの、先発する可能性は高いだろう。1トップはFW岡崎慎司(レスター・シティ)が務める。

◆絶対に負けられない初戦

▽ここからW杯出場権を懸けた最終予選が約1年間にわたって行われる。ホームで迎えられる初戦を落とすことは許されない。「2試合勝ちにいかなければならない」とハリルホジッチ監督が前日会見で語ったように、UAE戦、そしてタイ戦で連勝し、良いスタートを切りたい所だ。大事なW杯アジア最終予選の初戦となるUAE戦は1日(金)の19時35分キックオフを迎える。