暦の上で二百十日は台風襲来の多くなる季節を示し、それによる農作物への影響が心配される時期で、昔から災害への意識が自然と根付いている月日です。その二百十日の頃(今年は8月31日が二百十日に当たります)、9月1日は、1960年昭和35年から前年の伊勢湾台風の災害をきっかけに、防災の日として制定されました。防災とは、災害を未然に防ぐ、または、被害を最小限に留めるために日頃から心構えや準備をしてくこと。そして、防災の日の今日は、災害についての理解を深め、防災に必要な知識や心構え、有効な備えについて改めて見直したり手を入れたりと、具体的に考え行動する日にしてほしいという願いのもとに生まれた日なのです。この記事に目をとめてくださったあなた、防災について改めて考えるチャンスです!


関東大震災が起こった日、暦の上では二百十日の頃

内閣府の設けた「防災の日」は9月1日で、制定のきっかけは制定前年の伊勢湾台風の災害によるものですが、この日付が選ばれた理由は、それまでの日本で最も甚大な被害に遭った関東大震災に因んだということです。きっかけや日付の理由にもあるように、この時期は暦の上で二百十日にあたり、台風の多い季節で農作物への収穫に強い影響を与える注意すべき時期であることは先人の教えからも瞭然ですね。


防災とは、台風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・地震・津波などの災害を未然に防ぐこと

この、防災とは「台風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・地震・津波などの災害を未然に防ぐこと」で、個々人がこれらの災害に関する深い理解と非常時の心構えや必要な備えについて強化し十分にすることを願い制定されました。防災への関心は、2011年から続く規模の大きな地震への意識が、非常時の持ち出し用に備えをしたり、食材や水の備蓄などにあらわれているように思います。しかし、一方で、ここ数年の台風上陸や度重なる豪雨で床下浸水や土砂崩れの様子をニュースなどで見かけることが増え、被害に遭われた方の「この街に住んで数十年だけれど、こんなことは初めてです」とインタビューに答える声を多く聞いている気がしませんか? 私たちは今一度、その備えがどのような状況で有効なのか改めて考える必要があるのではないでしょうか。


身の周りの災害の可能性について知ることから!

自然災害については、先人が残した過去の記録などでも規模や被害の大きさを知ることが出来ます。そして更に、個々人が暮らす家や会社や学校など、過ごす時間の長い場所がどのような土地なのかを知ることが、防災への第一歩ではないでしょうか。どのような特徴のある土地なのか、山や海や川からどのくらいの距離にあるのか、そこから起こりうる災害について吟味する必要がありそうです。通りひとつ隔てて、災害の命運が分かれることすらあるのですから。関東大震災も語り継がれる大きな災害でしたが、2011年には東日本大震災という日本の歴史に類を見ない大きな災害が起こり、更に原子力発電での事故という二次災害を生み、未だ収束を見られません。実際のところ、災害は自然の猛威だけでなく、それによる二次災害も含め考えたいところではありますが、まずは、この防災の日また防災週間に、是非、防災について理解を深め、あなたの行動するエリアでの災害の可能性について知り、身近な人々と共有してみてはいかがでしょう。