30日、韓国軍当局が、急性虫垂炎(盲腸)にかかった軍幹部を手術のできない病院に移送し死亡させていた事実が発覚した。写真は韓国の救急車。

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2016年8月30日、韓国・国民日報などによると、韓国軍当局が、急性虫垂炎(盲腸)にかかった軍幹部を手術のできない病院に移送し死亡させていた事実が発覚した。野党・正義党の金鍾大(キム・ジョンデ)議員が明らかにした。

金議員によると、韓国北部・鉄原に勤務中だったソン副士官は今月17日、医務隊で虫垂炎が疑われるとの診断を受け、救急車で40分ほどの抱川市にある国軍第1病棟に移動、2時間ほどかけX線やCT撮影などの検査を受けた。しかし国軍第1病棟に到着した時、ソン副士官の患部はすでに破裂しており「穿孔(せんこう)性虫垂炎」と診断された。すぐに手術が必要な状態だったが同病棟は改築工事中で手術室はすべて閉鎖状態、結局軍は患者を2時間かけ首都統合病院に運んだ。医務隊を出発してから5時間後にようやく手術を受けたソン副士官だったが、手術から3日後に急性肺炎などの合併症を発症し、26日、肺炎による敗血症で死亡した。

金議員は「手術できない病院に患者を移送した理由について国防部の責任ある回答を求める」とし、「軍の医療体系全般に関する実態調査と再発防止のための調査委員会を速やかに立ち上げる」と発表した。

これについて、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。

「軍隊に行くと、犬死によりもひどい死に方をすることになる」
「2人の息子を持つ親として不安でたまらない。これが国と言えるか?」
「これは人災だ!盲腸で人を殺してしまう後進的なシステムがこの国の国防の現実だ」
「国の領土を守る兵士たちによくもこんなことが…」

「軍の病院で盲腸手術の一つもできないなんて」
「やはり息子を兵役には出さないのが正解」
「軍のヘリコプターをこういう時に使わずいつ使うんだ!若い命の残念な死。いつまでこんなことを繰り返す?」
「軍隊と刑務所の違いは何だろう?囚人でもこんな扱いはされないと思う」

「わざと殺したようなものじゃないか。これで国への忠誠を望むのか?」
「21世紀のこの時代に盲腸手術を受けられなくて死亡…。まるで内戦中のアフリカかどこかの国の話みたいだ」
「人を人として扱ってくれる国で暮らしたい」(翻訳・編集/吉金)