日本と中国は近年、高速鉄道などのインフラ市場をはじめ、さまざまな分野で競合するケースが増えている。中国が設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)と日本が大株主であるアジア開発銀行(ADB)の競争も同様だが、競争が繰り広げられている地域は主にアジアが中心だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本と中国は近年、高速鉄道などのインフラ市場をはじめ、さまざまな分野で競合するケースが増えている。中国が設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)と日本が大株主であるアジア開発銀行(ADB)の競争も同様だが、競争が繰り広げられている地域は主にアジアが中心だ。

 外務省によれば、8月27日から28日にかけてケニアで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD)で、安倍晋三首相は「官民総額300億ドル(約3兆937億円)規模の質の高いインフラ整備や強靱な保健システム促進,平和と安定の基盤作り等のアフリカの未来への投資を行う旨を発表」した。

 日本の対アフリカ支援に対し、中国メディアの新京報は8月31日、「日本はアフリカを第2の戦場とするつもりか」と主張し、日中が今後はアフリカでも激しい競争が展開されることになると警戒感を示した。

 日本がアフリカへの大きな支援を打ち出したことについて、記事は「アフリカ支援が本質的な目的ではなく、アフリカ諸国を日本の政治のために動かすことが目的」であると主張したうえで、日本は中国との競争をアフリカにまで持ち込んだと反発した。さらに、先進国として日本がアフリカへの投資を拡大し、経済協力を強化するという点は理解できるとしながらも、日本側の本質的な目的はアフリカ諸国の協力を取り付け、国連の常任理事国になることであり、中国のアフリカにおける勢力拡大を抑制することだと主張した。

 また記事は、日本はアフリカ支援を主張しながらも、「心はアジアにある」と主張し、アフリカ支援はあくまでも「対中国」が目的だと主張し、このような考え方ではアフリカとの協力がうまくいくはずがないと反発。日本の行動には下心があるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)