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9月1日は防災の日。とはいえ、会社や学校での防災訓練でもなければ、特にいつもと変わらない一日を過ごす人がほとんどでは? 防災とは日ごろの備え。ほんの少しの時間でもいいので、防災について考える時間を取りたいものだ。そこで今回は、防災の日に家族でやってみたい「プチ防災」ネタを7つ紹介してみよう。何か一つでも、子どもと一緒にやってみてはいかが?●プチ防災7
(1)「地震だ!」ゲーム
(2)家族の集合場所クイズ
(3)災害伝言ダイヤル「171」を使ってみる
(4)非常時携行品・備蓄品のチェック
(5)防災グッズの稼働チェック
(6)非常食を食べてしまう
(7)停電体験

(1)自宅内避難訓練…「地震だ!」その時どうする?ゲーム

地震などの災害が起こったとき怪我をする人の多くは、自宅内で倒れた家具や割れた窓ガラスが原因だといわれている。災害時に怪我をしないためには、家具などの耐震対策はもちろん、いざというとき、身を守る方法を知っておくことが大切だ。「地震だ!」というその瞬間にどう動けばいいのか、家族みんなで行動してみよう。
倒れそうな家具や落ちそうな照明のないところに移動する、割れそうな窓から離れる、崩れるかもしれない擁壁側の部屋を離れる…など、それぞれが自分の「安全ゾーン」を確認しよう。余裕があればドアを開けるなどして、避難ルートの確保を。もしすぐに移動できない場合は、家が崩れるなどしても隙間ができやすい、背の低い家具の横やベッドの脇で丸くなるなど、一時的な身の守り方も確認しよう。それでも身を守れないようなら、家具の配置や耐震対策などについて、改めて見直す機会をつくってみては?

(2)覚えてるかな? 家族の避難・集合場所確認クイズ

災害が起こったとき、家族が全員一緒にいるとは限らない。毎日の生活を考えれば、会社や学校など、むしろ家族がバラバラの場所にいる可能性が高い。いつどこで災害が起こっても、全員が身の安全を確保し、再会できるようにするためには、まず一時的にどこに逃げるか、そして災害が少し落ち着いたときどこに集まるかを確認しておく必要がある。
学校にいるとき最初に避難するのはどこ? 大雨で川があふれるかもしれないときはどこに逃げる? 大きな地震が来て津波が心配なときは? など、クイズ感覚でもいいので、状況を一緒に考えながら、家族それぞれの避難場所をもう一度しっかり確認しよう。安全に移動できるようになったら近所の小学校に集合、など、最終的な避難場所の確認もお忘れなく。

(3)災害時伝言ダイヤル「171」を使ってみよう

NTTが提供している災害時伝言ダイヤルは、毎月1日と15日に体験利用が可能だ。普段電話になれていない子どもたちには使いにくい場合もあるので、この機会に試してみては?
実際に利用するには、「171」の番号のほか、家族共通の電話番号入力なども必要。子どもたちがスムーズに利用できるよう、家の電話、パパの携帯など、利用時にどの電話番号を使うのかも事前に確認したうえで、伝言の録音・確認をやってみておくとよいだろう。
また、子どもたちには電話番号も含め、利用方法を書いたメモを準備。普段からランドセルのチャック付きポケットなどに入れておくとよさそうだ。

(4)非常時携行品・備蓄品の過不足・賞味期限チェック

東日本大震災の後、非常時の持ち出し袋や備蓄品をそろえたという人は少なくないだろう。しかし、その後、実はずっとしまい込んだまま、という人も案外多いのでは? 5年も経てば家族構成も変わって、必要なものの種類や数も変わっているかも。一年に一度くらいは、中身を確認しておきたいものだ。

例えば赤ちゃんが生まれたなら紙おむつや粉ミルクが必要。最近になって毎日薬を飲むようになった人がいれば、その薬も少し多めに準備しておきたい。単身赴任や進学で家族が減ったなら、持ち出す人の体力を考えて、逆に携行品を減らしたほうが良い場合もあるだろう。さらに、そろそろ非常食の賞味期限が近づいているようなケースもあるので、備蓄品も一度全部引っ張り出して、表示を確認しておこう。

(5)懐中電灯やラジオは動く? 防災グッズの稼働チェック

災害に備えて準備していたのに、蓄電池の劣化で手回しラジオが使えなくなっていた、ビニール製のカッパがくっついて使えなかった、ガラケー時代に買ったのでスマホ対応の充電用ケーブルがなかった、というようなことでは困る。虫干しついでに、防災グッズの稼働チェックをしてみるのはどうだろう?
アルミシートやロープ、折り畳み式のポリバケツなど、普段使いなれないものをどう使うか。またアルミホイルやスーパーのレジ袋など、普段から使っているものをどう代用できるかなど、それぞれの使い方まで子どもたちと確認したり話し合ったりできればベストだ。

(6)賞味期限が近い非常食は実際に食べてしまおう

賞味期限が迫った非常食などがあったら、試しに食べてみるのがおすすめだ。最近の非常食は、水や火を使わない調理法はもちろん、味付けにまでこだわったものも多い。数が多くて一度には食べきれないというときは、月に一度などサイクルを決めて、「非常食デー」をつくる手も。
また、余剰食品などを扱うフードバンクに寄付というやり方もある。ただし、賞味期限ギリギリのものは受け取ってもらえないことが多いので、期限切れの3カ月前までには対応したい。
もちろん、減った分は新た補充しておくことも忘れずに。

(7)真っ暗な中でどうやって過ごす? 停電体験

今の30代40代、またはそれ以上の歳の人ならば、台風や雷などの自然現象や工事などでよく停電していたな、という経験があるのではないだろうか? 今は、昔に比べると停電という現象自体かなり減っている気がする。だからこそ、あえて真っ暗な世界を体験してみるのもプチ防災の一つだ。
できればブレーカーすべてを落として体験できればいいが、冷蔵庫など対応が面倒なものもあるので、対応可能な部屋ごとにブレーカーを落とすか、消せる電気をすべて消してみよう。
まずは懐中電灯を探すところから、真っ暗だとどれだけ大変か分かるはず。冷暖房はもちろん、トイレやお風呂など、電気がないとできない当たり前の生活のありがたみをきっと実感できるはずだ。

突然襲ってくる災害。そのときすべてに冷静に対応できるかどうかなんて誰にも分からない。しかし、少なくとも普段からできることを体験しておけば、「初めてのことばかり!」という焦りは少し減らせるはずだ。防災は普段からの備え。分かっていてもできてないという人は、「防災の日」というこのチャンスを利用して、できることから始めてみよう。

●参考
緊急家族会議! 「もしも」のとき、わが家はどうする?(SUUMOジャーナル)
・防災システム研究所/地震発生時の心得と退避行動
・SEI SHOP/「買ったは良いけれど……」非常食の賞味期限切れ問題にどう対応する?
・SECOND HARVEST/食べ物の寄付
・とちぎボランティアネットワーク/いざという時に備えて停電体験してみた