ついに決まったバロテッリの新天地。南フランスの地でサッカー界屈指の悪童の才能は目覚めるのだろうか。 (C) Getty Images

写真拡大

 イタリア代表FWのマリオ・バロテッリの新天地が、移籍市場最終日の8月31日についに決定。サッカー界屈指の悪童を引き取ったのは、フランスのニースだった。
 
 今夏にミランからリバプールにレンタルバックするも、ユルゲン・クロップ監督の構想外となってセカンドチーム行きを命じられたバロテッリは、アヤックス、ベジクタシュ、サッスオーロ、キエーボ、クロトーネ、サンプドリア、ペスカーラなどへの移籍が取沙汰されるも、いずれも交渉は進展せず。行き場を失い、いわば宙に浮いた状態にあった。
 
 とはいえ、ここ数日は生まれ故郷のクラブであるパレルモ、ナポリ、そしてニースへの移籍話が浮上。結局は南フランスのクラブと契約を結んだ。
 
 なお、移籍金や契約年数などはニースもリバプールも発表していないが、「リバプールが契約解除に応じ、移籍金はかなっていない」と報じる現地メディアも多い。
 
 ニースのジャン=ピエール・リベール会長は、公式サイトで以下のような声明を出している。
 
「我々はマリオが来てくれて非常に喜んでいる。ニースは家族的な雰囲気のあるチームで、温かいサポーターもいる。彼の才能を存分に発揮できるだろう」
 
 過去に所属したインテル、マンチェスター・C、ミラン、リバプールでは、目を疑うようなスーパーゴールを決めたかと思えば、無気力プレーや退場処分、そしてピッチ外のトラブルで評価を落とし、いつも放逐されてきたバロテッリ。誰もがワールドクラスと太鼓判を押す類稀な身体能力とサッカーセンスをコンスタントに発揮できず、選手として全面開花できぬまま、気が付けば今年8月に26歳を迎えた。
 
 新天地ニースは、昨シーズンに同じく恵まれた才能を持ちながら、ピッチ内外で問題を抱えていたアテム・ベン・アルファ(今夏にパリSGへ移籍)が復活を果たした舞台。スーパーマリオは同様に人間としても選手としても一皮むけられるのか。注目が集まる。