敷居が高いと思ってない?宝塚歌劇団を100%楽しむための方法【入門編】

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女性だけで作り出されているきらびやかな世界、それが宝塚歌劇団です。なんと観劇する人は約9割が女性という特徴もあります。初めて観劇しようとするには少し敷居が高いと感じますよね。でも観劇方法は、それほど難しいわけではないんです。初めて行く人に知っておいてほしい、宝塚歌劇団を100%楽しむための基礎知識や心構えをご紹介します!

■ 宝塚歌劇団とは?

宝塚歌劇団は、1914年から歴史が始まります。初回公演から今の時代まで、清く正しく美しく、をモットーにして、女性が演じる舞台は受け継がれてきました。観劇の前に詳しく知っておくと、より観劇が楽しくなりますよ。

■ 宝塚歌劇団の組カラー

宝塚歌劇団は、5つの組に分かれて公演をおこないます。配属された組に所属することとなり、卒業するまで同じ組という場合もあれば、その後組替えが行われて違う組へと変わっていく場合もあります。組のトップスターは時代ごとに変わっていくので、それによって組の特徴も多少変わっていきます。しかし、5つの組それぞれが本来持つ特徴というものもあります。どの組の公演を観劇しようか…迷った時は組カラーで選んでみてはどうでしょうか。

◎ 花組:ダンス

花組は、宝塚歌劇団が創設されたときから存在している組で、伝統があります。男役はまさに、宝塚の男役のシンボルといえるでしょう。黒燕尾の群舞があるのですが、こちらも宝塚のシンボルとなっています。もちろん現代的なスーツも着こなします。娘役に関しても、宝塚らしさ溢れる娘役が排出されます。昔からの宝塚らしさを感じられるでしょう。

◎ 月組:芝居

月組は花組と同様、宝塚歌劇団の創設当初から存在しています。5つの組の中では、芝居が魅力的な組といわれています。演技力が非常に高いことから、より演劇を楽しみたい、という人にはおすすめの組です。

◎ 雪組:日本的

花組・月組の次に誕生した雪組は、日本物を多く上演している組です。きらびやかな宝塚の世界といえば、ドレスやタキシード、なんていうイメージも強いのですが、雪組の公演はどこか落ち着いていて、ゆったりと観劇しやすいかもしれません。

◎ 星組:エネルギッシュ

星組は昭和に入ってから誕生しました。エネルギッシュな組といわれており、熱い宝塚を観劇したいなら、星組の公演がおすすめです。またコスチュームも多く、どんな時代のものでも、熱いダンスやコーラスで盛り上げます。

◎ 宙組:コーラス

宙組はまだ歴史が浅いため、組のイメージや特徴というものがはっきりと定まっていません。その分、宝塚の様々な魅力が詰まっている、といえるでしょう。ひとつ特徴とするなら、コーラスが非常に素晴らしいということです。生のコーラスは圧巻です。とてもスタイリッシュで、一番現代らしい組ともいえるでしょう。

■ 組内での役割

5つの組に分かれて公演をおこなっていますが、それぞれの組でトップがいて、組長がいて、そして公演ごとに出演する専科がいて…というような、仕組みになっています。

◎ 男役、娘役とは?

宝塚歌劇団は、男役と娘役に分かれています。これは本人がどちらを希望するのかを決めることであり、特に身体的な基準は設けられていない、ということです。ただし、一般的な目安としては、身長ですね。バランスから考えて、身長が高いと男役、身長が低いと女役という分かれ方になります。たいていは宝塚音楽学校に入学する前に決めておく人が多いようです。必要な発声練習なども変わってくるため、早く決めておいた方がいい、と考えるからでしょう。

◎ トップスター・組長とは?

各組には、トップスターと組長がいます。トップスターとは、いわゆる男役と娘役のトップですね。劇団が指名して、トップとして公演に出演します。組の顔といえるでしょう。その組の主演ですから、宝塚定番である大きな羽根を背負えるのはトップスターだけの権利となっています。トップスターになるまでは十何年かかると言われており、長く宝塚で頑張り続けた人こそが目指せる立ち位置なのです。組長はトップスターとは違い、その組の年長者がまとめ役となります。

◎ 専科とは?

どの組にも属さず、組を超えて出演することができます。それぞれ得意とするものを持ち、その得意分野が活かせる公演に出演する、という仕組みになっています。その道を極めたプロということですね。2000年に新専科制度が設けられることになり、組の2番・3番手となっている人が異動することになりました。将来のトップスター候補に様々な経験をさせるため、という目的があります。

■ 宝塚歌劇団の劇場

宝塚歌劇団の公演は、全国でおこなわれています。その中でも、代表的な劇場について知っておきましょう。初めての場合は宝塚大劇場、東京宝塚劇場での観劇が定番です。

◎ 宝塚大劇場

宝塚大劇場は、宝塚歌劇団の本拠地と呼ばれている劇場です。作品のほとんどが、まずは宝塚大劇場にて1か月から1か月半ほどの上演を行います。劇場の大きさは2000人以上のお客さんが入る大規模なもので、セットもそれぞれ大きくなりますし、出演する人数も多くなるので、宝塚のすごさを一番知れる場所、といえるでしょう。本場の宝塚、はやはり宝塚大劇場での公演ではないでしょうか。

◎ 東京宝塚劇場

宝塚大劇場で公演された半月ほど後に、同じ公演が東京でも開催されます。宝塚大劇場での公演と、東京宝塚劇場での公演はワンセットとなっていますね。宝塚大劇場に負けないぐらいの大規模で、関西の人は宝塚大劇場で、関東の人は東京宝塚劇場で…という感じでしょうか。

◎ その他全国各地の劇場

年に3回ほど、全国ツアーがおこなれます。約1か月ずつの上演で、全国のホールを回りながら公演していきます。北回りもしくは南回りという言い方をしており、北回りは東北から甲信越、関東、名古屋、大阪と巡ります。南回りは九州から、中国・四国、大阪、名古屋という順です。大阪と名古屋は中心となり、それよりも北か南かによって巡り方が変わります。

◎ バウホール

宝塚大劇場に隣接しているのが、宝塚バウホールです。若手スターの主演作が上演されています。トップスターになるためには、バウホールでの公演で主演することは大前提となっているため、これからのスターをチェックしたいなら、バウホール公演がおすすめです。

■ チケットの入手方法

宝塚について色々知ったら、公演を観劇するためのチケットを入手しなくてはいけません。チケットの入手方法をチェックしましょう!

◎ 宝塚友の会

宝塚友の会は、阪急電鉄株式会社が運営する、宝塚ファンのための組織です。宝塚友の会にだけ、SS席やS席の先行販売があります。一般発売よりも優先となるので、いい席を入手できる確率が高まります。

◎ ファンクラブ

宝塚には個人のファンクラブがあります。私設FCということになるのですが、後援会のようなものですね。ファンクラブに依頼してチケットを入手する方法もありますが、宝塚初心者にとっては少しハードルが高いかもしれません。宝塚の観劇になれてきて、自分が応援したいと思う人が見つかったら、ファンクラブという手も考えたいですね。

◎ 宝塚歌劇オンライン・電話・窓口

宝塚歌劇オンラインチケットというサイトがあり、オンラインで全国からチケットを購入できるようになっています。会員登録は必要ですが、インターネット上で申し込むだけというわかりやすい購入方法なので、初心者にはおすすめです。電話受け付けや、劇場に出向いて窓口での販売もおこなっています。人気公演となるといい席を入手するのは難しいかもしれませんが、まずはどんな公演がおこなわれているか見てみたい…という人は、オンライン・電話・窓口のいずれかで入手しましょう。

◎ プレイガイド

プレイガイドでも購入が可能となっています。ただし友の会や宝塚歌劇オンラインなどで販売されたり、ファンクラブでもチケットが販売されることになるので、数としては少ないです。見つけたら早めの申し込みをおすすめします。

◎ 当日券

公演日当日に、当日券が残っていれば劇場で販売されます。ただし残っている公演でも枚数が少ない場合が多いので、できるだけ早く劇場へ行ってチケットを入手する必要があります。

■ 当日持っていくもの・服装について

チケットも準備できた、となれば…いよいよ当日ですよね。観劇の際にどんなことに気を付けたらいいのか、どのように楽しんだらいいのかを知っておきましょう!

◎ オペラグラスは必須

オペラグラスは、絶対に忘れてはいけないアイテムの一つです。双眼鏡、ですね。宝塚を良く観劇するようになると、他にも持っていくべきものはたくさんあるのですが、初めての人なら最低限持っていきたいのがオペラグラスです。舞台はとても広いですから、細かな動きを見るときにはオペラグラスを使います。初心者だと前方の席は入手しづらいので、2階席や後方席からの観劇になってしまうことも多いでしょう。そんなとき、オペラグラスがあればまるで近くで観劇しているかのように感じられます。忘れてしまっても劇場ではレンタルが可能となっています。しかしやはり自分が持ちやすいオペラグラスの方が便利なので、できれば用意していきましょう。

◎ 服装は自由

宝塚を観劇するとなれば、きちんとした格好で…と思いますよね。実は宝塚の観劇は正装でなくてはいけない、というルールはありません。どんな格好でもOKなのです。ただし、髪型だけは気を付けてくださいね。あまり高さがある髪型をすると、後ろの席の人の視界を遮ってしまいます。

■ 周りに配慮して観劇を

同じ公演を観劇する人たちにとって、自分が迷惑にならないように…と心掛けましょう。公演中にガサガサと音を出すとか…周りが観劇に集中できなくなってしまうような行為はNGです。きらびやかな宝塚歌劇団の世界へ、没入してみてください!

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(著&編集:nanapi編集部)