角質は取らないで! 正しい「いちご鼻」予防法

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執筆:青井 梨花(助産師・看護師)
監修:株式会社 とらうべ


鼻に黒いボツボツができるいちご鼻、「いちご」というと一見かわいらしい印象ですが、さまざまなケアを日々頑張っている方も多いでしょう。でも、もしかしたらそのケアが逆効果になっていることも。

この機会に一度、ケアを見直してみるのもひとつかもしれません。
間違ったケア、正しいケアについてみていきましょう。

いちご鼻の原因は?

鼻の毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、それが酸化することで黒いブツブツにみえる鼻、いちごの細かいポツポツとした種に見立て、世間一般に「いちご鼻」とよばれています。

いちご鼻のおもな原因は、過剰な皮脂分泌と肌の代謝が滞ることで毛穴がつまることです。

皮膚の1番表面には皮脂膜があり、通常、肌から水分が逃げないように乾燥を防ぎ、また外部の刺激から肌を守る役割をしています。必要以上に皮脂を取ってしまうと、肌は肌内部の水分が逃げないように乾燥を防ぐため、さらに皮脂を分泌して肌を守ろうとするのです。

その結果、バランスが崩れて皮脂分泌が過剰になってしまいます。

また、肌は約28日周期でターンオーバーという新陳代謝により、古い角質が垢となってはがれ落ち、新しい皮膚へと生まれ変わっていきます。

この肌の代謝バランスがさまざまな理由で崩れることで、はがれ落ちるはずの古い角質がたまり、それが皮脂と合わさり角栓となって、毛穴に詰まるのです。

ちょっと待った!そのケア、ますますいちご鼻にしているかも・・・

「いちご鼻をなんとかしたい!」と思ったとき、もしかしたらこのようなケアをしていませんか?

・1日に何度も洗顔料を使用してゴシゴシ洗顔する
・洗顔後は保湿するとべたつくからしない
・市販の毛穴パックで週1回以上お手入れしている
・気になる時は指や爪でギューッと押し出す

いちご鼻の原因でもお伝えした通り、このようなケアはかえって過剰に皮脂を分泌させてしまったり、肌のターンオーバーを乱す原因になっている可能性があります。

また、無理やり指や爪で角栓を押し出すのは、周囲の皮膚が傷つき、また毛穴もかえって広がりやすくなるリスクがあるので、おすすめできません。

では、いちご鼻の正しいケア法はどのようにしたらよいのでしょうか?

いちご鼻の正しいケア法

(1)正しい洗顔


1日に何度も洗顔料を使用しての洗顔は、皮脂を落としすぎてしまい、さらに肌を守ろうとするため皮脂が過剰分泌してしまいます。また、ゴシゴシ洗うのは肌に刺激が強すぎるのでよくありません。

朝夕2回ほど、肌と手のひらの間に泡をサンドし、泡を動かすようなイメージでやさしく洗いましょう。すすぎは、皮脂を落とし過ぎず毛穴をひきしめ過ぎないよう、ぬるま湯が効果的。

タオルで拭き取る際もゴシゴシせず、水滴をおさえ拭きしましょう。

(2)洗顔後の保湿


「ベタつくから」と保湿をいやがる人がいます。しかし、保湿せず肌の乾燥が進むと、さらに肌を守ろうと皮脂が過剰分泌してしまって毛穴の詰まりを引き起こす原因となり逆効果。

油分少なめのさっぱりとしたタイプを使用するとよいでしょう。

(3)毛穴パックやピーリングはやりすぎない


市販の毛穴パックは吸着力が強力で、はがす時に皮膚へのダメージがあるので、おすすめしません。同じ意味で、自宅でピーリング入りのケア製品使用は、肌のターンオーバーも考えて、目安は月1回程度。やりすぎは肌に負担になります。

さらに、皮膚科・美容皮膚科で受ける専門的ないちご鼻治療には、ケミカルピーリングといったものもあります。

いちご鼻をつくらない!

日頃から睡眠をしっかりとること(成長ホルモンが分泌される22時〜夜中2時の間の就寝が効果的)、血行をよくすること、栄養バランスに気をつけること、紫外線対策をすることなどは、いちご鼻をつくらず、毛穴がつまりにくい肌作りの基本になります。


<執筆者プロフィール>
青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー
株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験があるベテラン助産師。現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。プライベートでは一児の母。

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士など、健康に関わる専門家ネットワークによる信頼性の高いコンテンツをプロデュースする企業