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国土交通省は30日、燃費計測の不正が発覚した三菱自動車およびスズキ製自動車の確認試験結果を発表した。スズキについては、社内で実施した再検証と同じくカタログ燃費値を上回る燃費を記録し、悪意ある偽装でないことが確認された。一方、三菱自動車は社内で実施した再検証をさらに下回る結果となり、明暗が分かれた。

三菱自動車とスズキの燃費不正問題を検証するため、国土交通省は公正な第三者である独立行政法人自動車技術総合機構による燃費・排出ガスの確認試験を実施し、その結果を公表した。確認試験を受けたのは、三菱自動車が「ミラージュ」「アウトランダー」「RVR」「パジェロ」「デリカ(D5)」など、軽自動車を除く現行生産モデル9車種、スズキが「アルト」「ハスラー」「スペーシア」「バレーノ」「ソリオ」など現行生産モデル26車種。三菱の軽自動車はすでに検証済みのため、除外されている。

確認試験の結果、スズキについては、すべてのモデルでカタログ値を上回る燃費性能を記録し、これまでのスズキの主張「不正な計測方法だったが燃費を実際よりよく見せようという意図はない」ことを裏づけた。カタログ値と確認試験の結果が最も乖離していたのは「アルト(バン)」で、カタログ値は24.0km/リットルだったが、確認試験では25.5km/リットルと、6.3%優れていた。

一方、三菱については、これまで以上に不正の悪質さを暴く結果となった。今回の燃費不正問題の発端となった三菱製軽自動車については、6月に確認試験が実施され、燃費性能がカタログ値より平均約11%、最大で約16%下回っていることが明らかとなっている。さらに、軽自動車以外のモデルも不正な燃費計測を行っていたことが明らかとなったが、三菱では、カタログ値と実際の燃費性能の乖離はわずかであり、軽自動車のような販売の停止、正しい燃費値の申請、ユーザーへの補償などは実施しないとしていた。

しかし、今回の確認試験で、軽自動車以外のモデルにもカタログ値より大幅に燃費性能が下回るモデルが多数あることがわかった。とくにガソリンエンジン車5車種については、試験を行った11台のうち9台がカタログ値を下回り、最も差の大きかった「RVR(DBA-GA4W)」では、カタログ値16.0km/リットルに対し、確認試験では14.6km/リットルと、8.8%も下回っていた。

三菱自動車はこの結果を受け、該当するモデルは正しい燃費値を申請し、ユーザーに対して燃料代の差額や自動車関連諸税の増額分などに対して損害賠償金を支払うこと、該当モデルの販売を一時停止することを発表している。

(山津正明)