いよいよ明日から9月。秋のファッションやイベント、食などを楽しみたい季節がやってきましたね。すでに松茸も出回っているようで、季節の移り変わりを感じます。秋といえば、食と並んで連想されるのが「芸術」。今回ご紹介する『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』は、美しい南インドの景色と繊細なピアノ音楽を背景に、ヨガの奇跡が綴られた貴重なドキュメンタリー映画です。自分と向き合う特別な時間を過ごしたい時におすすめの一本です。

出典 映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』公式サイト


ヨガ初心者の監督が弟子入り! 羨望のドキュメンタリー映画

ドイツ人の映画監督ヤン・シュミット=ガレ氏が、現代ヨガの最大流派のひとつである「アシュタンガーヨガ」の祖・K.パタビジョイスから太陽礼拝を学び、「アイアンガーヨガ」の祖・B.K.S.アイアンガーからアーサナ(ポーズ)の指導を受ける!ヨガに興味がある人ならその名を知らぬものはない、偉大なヨガ指導者たち。彼らが実際にヨガを行なっている様子がカメラにおさめられた、貴重なドキュメンタリー映画が公開されます。
ヨガの起源に興味を抱いたヤン・シュミット監督は、南インドを訪れて美しい風景のなかを旅しながらさまざまな貴重な出会いを通して自身のヨガを深めていきます。それは、近代ヨガの父といわれるティルマライ・クリシュナマチャリア(1888〜1989年)の軌跡を追った、ヨガのルーツに出会う旅となるのです。そこには、ヨガの意外な真実がありました。

出典 映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』公式サイト

出典 映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』公式サイト


実は、古くて新しい!? 4500年の眠りからさめたヨガ

ヨガの歴史は大変古く、4500年以上前にさかのぼります。インダス文明のモヘンジョ・ダロ遺跡からヨガの行者の姿のようなものが刻まれた印章が発見されたことから、その当時からヨガが行われていたと考えられてるのです。しかし、どう実践されていたかの記録は無いに等しく、実践的なヨガがどういうものだったのかは実はほとんどわかっていませんでした。
今では世界のヨガ人口は3億人にのぼるといわれていますが、20世紀初頭まではインドでもヨガは少数の年配者や僧侶だけにしか知られていなかったそう。そのような状況のなか、当時大学でヨガの実践と哲学を教えていたクリシュナマチャリアは、マイソール王国の君主に雇われ、身体能力を高めるための古典ヨガを発展させた新たなヨガの方式を確立。これが現代ヨガの源流となったのです。

出典 映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』公式サイト

出典 映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』公式サイト


なぜヨガは世界に広まり、 多くの人に愛されるようになったのか

長い空白の時を経て、1930年代に実践的なヨガを復興させたクリシュナマチャリア。彼がヨガの新たな形式を生み出し、それが現在のヨガブームへとつながっているという驚きの事実……。クリシュナマチャリアが、近代ヨガの父と呼ばれる所以はここにあります。監督は「何千年もの昔からあった修練法が、近年になって一人の人間によって形成されたというのは、奇異といえば奇異です」と語っています。
監督が学んだK.パタビジョイスとB.K.S.アイアンガーは、クリシュナマチャリアから直接教えを受けた直弟子でした。このふたりの師によって、ヨガの指導法はさらに世界中に広がっていくのです。
なぜヨガは世界に広まり、多くの人に愛されるようになったのか。そして旅の最後に、監督がクリシュナマチャリアの息子から施される「命をつなぐヨガ」とは?ヨガという小宇宙を体験する旅が、ここにはじまります。

※2016年9月3日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、9月10日(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開。ヨガのワークショプやイベントも多数開催されます。