毎日の通勤はストレスの種。満員電車や渋滞に、イライラしない人はいないでしょう。

しかし、そんなストレスが、肥満や不健康の原因になるという研究結果が発表されました。また、通勤途中に小腹が空いて間食をすることが習慣になっている人は、知らず知らずのうちに多くのカロリーを摂取しているそう。

今回は、王立公衆衛生協会が発表した、通勤と肥満に関するレポートをご紹介します。

■通勤中の間食は1週間で767kcal!

調査によると、イギリスでは33%の人が通勤中にスナックを食べ、29%の人が会社と自宅の間でファストフード店に立ち寄っていることがわかりました。

しかし、そのような習慣のある人は、間食をしない人にくらべて1週間で767kcalを余分に摂取しているといいます。

一般的な日本人の成人の1日の摂取カロリーは1,800kcal〜2,200kcalといわれているので、1週間で1食分〜1.5食分くらいが蓄積されていく計算になります。

日本では電車内での飲食はマナー違反ですが、駅内のカフェに寄って甘いコーヒーを飲んだり、パンやスイーツを食べたりすることはよくあるのではないでしょうか。

しかしこれが習慣になると危険!

カフェラテ1杯でも150kcal前後のカロリーがあるので、平日5日間で750kcalも摂取することになってしまいます。せっかく食事に気をつけていても、何気なく口にした間食で努力が水の泡になってしまうのです。

■長時間の通勤ストレスは肥満の原因になる

イギリスに住む人の平均的な通勤時間(往復)は、イングランドとウェールズでは56分、ロンドンでは79分となっています。

アットホーム株式会社の調査によると、東京の場合は片道で平均58分なので、イギリスの2倍近くの時間を通勤に費やしていることになります。

調査では、電車やバス、車での通勤はどれもストレスの増加や高血圧、肥満を招く恐れがあるといいます。長時間の通勤により、睡眠時間の減少や、運動不足、料理をする時間がなくなるなどの影響があるからです。

そのためこのレポートでは、企業に対して雇用者が在宅勤務をできるような制度や、ラッシュアワーを避けて通勤できるような制度をもっと導入するべきだと提言しています。

実際、調査対象となった1,500人のうち58%が「勤務時間が柔軟になれば、健康増進に役立つ」と感じているといいます。

日本では追加料金を払うことで座席を確保できる電車を利用したり、朝5時台や6時台の電車で通勤したりすることでストレスを回避しようとしている人も多くいるでしょう。

小池百合子都知事が公約のひとつにしている「満員電車ゼロ」の政策も、今後注目されるところです。

通勤時間には情報収集をしたり、読書をしたりと有効活用をすることもできますが、無自覚にストレスが溜まっていることも考えられます。

「ダイエットをしているのになかなか痩せない」「いつも体調が悪い」と感じる人は、通勤時間を工夫してみるのもひとつの手かもしれません。

(文/平野鞠)

 

【参考】

※Commuting adds 800 calories a week to our diet turning the rat race into the fat race-Daily Mail Online

※「通勤」の実態調査2014-アットホーム株式会社