「丹後くろまつ号」は“海の京都の走るダイニングルーム”がコンセプトの人気観光列車/京都丹後鉄道 丹後くろまつ号

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“列車に乗る=移動手段”ではなく、“列車に乗る=旅の目的”となる観光列車が、全国に続々と登場している。中でも、京都の北部を走る京都丹後鉄道では、車内が豪華で眺めがいいだけでなく、沿線の食材を使った料理が楽しめるなど、そこでしか味わえない体験ができる列車が人気を集めている。車窓だけでなく、食事を味わい、乗客やクルーと会話して、観光列車の魅力を五感で楽しもう!

車窓の外には田園風景が広がる/京都丹後鉄道 丹後くろまつ号

■ 走るダイニングルームで週末限定のグルメ旅へ!

2015年に北近畿タンゴ鉄道から名称が新しくなった京都丹後鉄道。「丹後くろまつ号」は“海の京都の走るダイニングルーム”がコンセプトの京都丹後鉄道の人気観光列車だ。日本海を走りながら水戸岡鋭治氏デザインの豪華な車両内で京の食材を使ったグルメが味わえる。

デザインは岡山出身の工業デザイナーでイラストレーターの水戸岡鋭治氏。天然木を贅沢に使った定員30名の車内は、2人用テーブルと4人用テーブルを5つずつ設置されている。大名籠をイメージした窓が上質空間を演出し、乗客をもてなす落ち着いた雰囲気だ。

車内のキッチンから提供される温かい食事といっしょに優雅なひと時を過ごそう!

■ 日本海を背景に走る赤松デザインの観光列車!

2013年にデビューした京都丹後鉄道の観光列車「丹後あかまつ号」は、丹後くろまつ号と同じく水戸岡鋭治氏デザインの車両で、木目調のインテリアなど鉄道旅を盛り上げるアイテムが満載だ。日本海の景色が楽しめるポイントで途中、徐行運転や一時停車などのうれしいサービスもあり!

窓に面したカウンター席から2人と4人がけのテーブル席、ソファー席まで備えられており、木のぬくもりが癒しの空間を演出する。

1924年施工の全長552mの由良川橋梁は、宮舞線を代表する絶景ポイント。橋梁を通過する時は徐行運転するので、記念撮影のチャンスだ!

■ お得な“普通列車”で気軽に観光列車の旅が楽しめる

丹後あかまつ号と同時にデビューした観光型車両「丹後あおまつ号」。丹後くろまつ号や丹後あかまつ号と違い乗車整理券などが不要で、普通運賃のみで乗車できるのが特徴だ。普段は福知山駅〜天橋立駅を中心とした1日4便の定期運行だが、普通車両と連結して不定期で運行する場合もある。

車内は、ペア席、4人がけのセミコンパートメント席、カウンター席、ソファー席から成り、鮮やかなブルーがアクセントになっている。気軽に観光列車の気分を味わおう!

【関西ウォーカー編集部】