リサイクルロケット、年内にも打ち上げへ。SpaceX、SES-10ミッションで第1段ロケット再利用に合意

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ルクセンブルクの人工衛星運用企業SESが、SpaceXのFalcon 9ロケット初となる再利用に合意したと発表しました。年内にも、これまでに回収したFalcon 9の第1段ロケットが2度めの打ち上げに臨むことになります。SpaceXは、地上、海上あわせてもう9回もロケットの着陸を成功させています。しかしまだ2度目の打ち上げを行った機体はひとつもありません。ただ、7月には回収したロケットを使った燃料噴射テストを実施するなど、再利用に向けた準備は着々と進んでいる模様です。また初の再利用ロケットは4月に初めて海上の無人船への着陸に成功した記念すべき機体となる見込みです。

SpaceXのCEOイーロン・マスクは、4月に初めて海上でのロケット着陸に成功したとき、5月か6月には再び打ち上げられるだろうとしていました。残念ながらすでに9月に差し掛かる時期となっていますが、その言葉にはむしろSpaceXのエンジニアたちを鼓舞する意図もあったかもしれません。そしてようやく具体的な再利用の予定が見えてきたことは、SpaceXが着実に前進していると言えそうです。
  
今年の初めまではロケットの着陸回収自体がSFの中での話でした。SESとSpaceXは今年3月のSES-9ミッションでFalcon 9ロケットを使い、衛星の軌道投入に成功しましたが、ロケットの回収には失敗しています。当時SpaceXはまだ1度も海上のでロケット回収に成功していませんでした。

しかし一度回収を成功させたあとはむしろ失敗が珍しいと思えるほど成功を重ねており、いまや9機もの回収ロケットが格納庫にしまわれています。SpaceXは今年後半よりロケット打ち上げのペースを上げるとしています。次のSES-10ミッションでロケット再利用〜回収を成功させれば、もしかすると来年の今頃には「ロケットは繰り返し使うもの」という考え方があたりまえになっているかもしれません。

SESの技術責任者Martin Halliwell氏は、初のロケット再利用に臨むことについて「新しい時代を切り開くことになる」と語っています。