中国はタイに向けて高速鉄道の売り込みを行っているが、タイ政府は3月、「技術と信号システム、列車は中国のものを利用する」としながらも、中国からの借款は受けず、工事はタイ国内の企業が請け負うと発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国はタイに向けて高速鉄道の売り込みを行っているが、タイ政府は3月、「技術と信号システム、列車は中国のものを利用する」としながらも、中国からの借款は受けず、工事はタイ国内の企業が請け負うと発表した。

 中国高速鉄道のタイへの導入は決して順風満帆とは言えないが、中国が製造した鉄道車両がタイ国鉄のバンコク-チェンマイ間の路線に投入される見通しだ。中国メディアの長江網はこのほど、タイ国鉄の車両更新で中国が製造した車両が採用され、10月にも運行が始まる見通しだと伝えている。

 記事は、タイが中国の昆明とシンガポールを高速鉄道で結ぶパンアジア高速鉄道計画の重要な一部区間にあたるとしながらも、タイ国内の高速鉄道プロジェクトをめぐってはタイの政変や日本による横やりによって中国は紆余曲折を余儀なくされたと主張。だが、タイ国鉄が中国製車両を導入し、すでにバンコクで試運転を始めたことは「中国の鉄道関連企業や中国国民にとって心強い知らせ」であると論じた。

 続けて、タイ国内の鉄道技術は1970-80年代の水準のまま止まっているとしながらも、中国の車両を導入することで「タイの鉄道は世界一流の水準になる」と主張、タイにとって大きな進展であると同時に、タイ社会やタイ国民にとっても利益であることは間違いないと主張した。

 また記事は、タイ国鉄はこれまで主に欧州や日本、米国などから車両を輸入していたとし、「中国製を導入するのは今回が初めて」と指摘。これは中国の鉄道技術がもはや日本や欧米に劣らないことを示す事例であると主張、車両導入を通じて中国とタイが協力するケースも増えるはずだと指摘し、高速鉄道における協力推進に期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)