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日本ヒューレット・パッカード(HPE)は8月30日、都内で記者会見を開き、インテル Xeon プロセッサー E7 v4 ファミリを搭載したミッションクリティカル向けのx86サーバ「HPE Integrity Superdome X」の新製品を発表した。最小構成価格は税別で2851万7000円〜。

新製品は、インテル Xeon プロセッサー E7 v4ファミリーを最大16CPU、384コアまで搭載可能で、メモリは、旧モデルが最大12TBまでしか搭載できなかったところ、最大24TBまで搭載可能になった。これにより、大量のメモリを必要とするSAP HANAをはじめとしたインメモリデータベースのカバー範囲が拡大し、従来では実行が不可能であった処理を実行することができるという。また、プラットフォームはMicrosoft Windows server 2012 R2やRed Hat Enterprise Linux 7をサポートするため、OS上で稼働するアプリケーションに関する特殊なスキルが不要となっている。

米ヒューレット パッカード エンタープライズ Asia Pacific & Japan Region ミッションクリティカル サーバー テクノロジーエバンジェリストの山中伸吾氏は「近年、ミッションクリティカルなシステムは従来型の銀行オンラインシステムや携帯電話網、オンライン証券、運輸システムなどに加え、FinTech、IoT 2.0、SNS、オンラインゲームをはじめとした新世代のジャンルにおいても需要が増えている。こうした新世代のミッションクリティカル・システムの課題としては、ビジネスのスピードが早いことに加え、LinuxやWindowsは使えるが、UNIXやメインフレームの知識がない若手エンジニアが多く、人的資源が限られていることが挙げられ、専門知識が不要で『誰でも使える』ミッションクリティカルなインフラが求められている。そのため、新製品はWindowsとLinuxに対応している」と述べた。

また、日本ヒューレット・パッカード サーバー製品統括本部 ミッションクリティカル・ソリューション製品部 プロダクトマネージャーの日野創氏は「5種類のインテル Xeon E7 v4プロセッサをサポートしていることに加え、ブレード間をつなげるクロスバー・ファブリック・モジュールにより通信を最大33%高速化した。また、信頼性を担保する技術として『PCIe Live Error Recovery』と『HPE Serviceguard』を備える」と新製品の優位性を訴えた。

そのうえで「PCIe Live Error Recoveryは、PCIカードが故障している場合にOSに返す不良データを新製品のファームウェアがOSに届く前に自動で検知し、PCIカードの初期化を命令することで正常な状態に復帰した段階で再度処理を実行するとともにシステムダウンを回避し、稼働を継続する。HPE Serviceguardは自社開発したクラスタリング・ソフトウェアで、元々はHP-UX(同社製のUNIXオペレーティングシステム)向けに開発したためナレッジを蓄積しており、Linuxもサポートする。これまで自社のサーバを使用し、厳密にテストを実施しているほか、システムの生死の判定が早いため、スタンドアローン型データベースでパラレル型データベースと同等の切り替え時間を実現している」と説明した。

HPEによると、2015年にアジア全体で新世代ミッションクリティカルシステムの顧客は2割程度だったが、現在は4割まで拡大しており、日本国内でも増加傾向にあるためニーズに対応した製品展開を図る考えだ。

(岩井 健太)