これまでもスペースX社のファルコン9ロケットは第一段階のダイナミックな着陸やテクニカルなドローン船での回収で、私達を沸かせてきました。しかし、その最終的な目標は「ロケットを再利用することによって運用コストを下げる」ことにあります。そして、その記念すべき再利用ロケットの1回目の打ち上げが今年の冬になると決定されました!
 
今回スペースXの再利用ロケットで衛星を打ち上げるのは、ルクセンブルクに本拠地を置く宇宙開発企業のSES社です。同社の人工衛星「SES-10」はラテンアメリカをカバーする通信関連の人工衛星として、高軌道に打ち上げられます。また打ち上げ予定時期は今年の第4四半期(10月〜12月)です。
 
なお、スペースXはこの再利用ロケットを「Flight-proven Rocket(飛行証明済みロケット)」と呼んでいます。再利用よりは証明済み…の方が、聞こえがいいのは確かですね。またSESは再利用されたファルコン9ロケットでの衛星の打ち上げに、以前から協力的な姿勢を見せていました。
 


なお、今冬に打ち上げられる再利用ロケットは今年4月に一度打ち上げられたものです。4月の打ち上げでは、このロケットはISS(国際宇宙ステーション)へと補給船を打ち上げ、その後ドローン船へと着地しました。さらにそれは、初めての船上への着地だったんです。そう聞くと、スペースXの技術革新のスピードに驚かされますね!
 
なお、スペースXはロケットの再利用によって打ち上げ費用を30%ディスカウントできると試算しています。また具体的な金額は明かされていませんが、実際にそのような値引きの提示もあったようです。
 
地上を走る車や私達の身の回り品ではリユース/リサイクルが当たり前になりましたが、宇宙開発もリユースの力でよりいっそう身近なものになることを期待しましょう!
 
Image Credit: Space X, SES
■Satellite operator SES will be the first to launch cargo on a used SpaceX rocket
http://www.theverge.com/2016/8/30/12708580/spacex-falcon-9-reusable-rocket-ses-satellite-launch?utm_source=rss&utm_medium=rss