「何が起きているの?」シベリア上空で出現した“金床雲”に問い合わせが殺到

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ロシアのシベリア上空で、不気味なキノコのような形の雲が撮影され、話題となっている。

多くの住民から問い合わせが殺到

これが目撃されたのはシベリア西部にあるケメロヴォという街。

この雲の存在は複数の人に確認され、動画にも収められた。

住民らはこの雲を見て極秘裡に核実験が行われたのではないか、またはクズバス炭鉱の1つが爆発したのではないかと困惑。

自治体には、不安にかられた住人からの問い合わせが殺到したという。

しかし地元当局は核実験や爆発などではなく、明らかな気象現象だと説明。

これが珍しい「金床(かなとこ)雲」だと伝えたそうだ。

境界面に達した雲が横に広がる

「金床(かなとこ)雲」とは積乱雲(入道雲とも呼ばれる)が成長したもので、春から夏にかけて発生する場合があると言われている。

積乱雲は発達するに従い上昇するが、高度10km前後(1万7000mから8000m)には成層圏と境をなす対流圏界面があり、それを突破することはできない。

しかし下からは上昇気流に乗って雲が送り込まれてくるので、積乱雲の上部が対流圏界面に突き当たるとそのまま横に広がり、ちょうど金属加工の作業台である「金床(かなとこ)」のような形になるという。

Simon Eugster

Simon Eugster

「金床(かなとこ)雲」が見られるというのは積乱雲が成長していることを表しており、そばに寒冷前線などがあると雷雨や雹、強風を発生させることもあるそうだ。

Greg Lundeen

Greg Lundeen

こちらは国際宇宙ステーションから撮影されたもの。

NASA

NASA

それにしても今回の雲は、核爆発で発生するキノコ雲とよく似ている。

現地の人々が不安に思うのも無理はないのかもしれない。