ベストセラー『さおだけ屋〜』著者が編み出した「負けない」投資術とは?

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’05年の発売以来、累計164万部を突破し、今なお売れ続けるベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』。その著者である公認会計士・税理士の山田真哉氏は、株やFXなどの投資家としての顔も持っている。だが一方で、その膨大な額の印税をFXにつぎ込み、溶かしてしまったという破天荒な投資体験をしたことも。最近では、そういった自身の経験も交えながら、お金や経済、投資についてわかりやすく解説するラジオ番組『浅野真澄×山田真哉の週刊マネーランド』が人気を集める山田氏に、過去の投資失敗談や現在の投資ライフについて聞いた。

◆大失敗の末、編み出したのは「死ぬまで売らない投資術」

――山田さんはFX以外に株などもやられているんですよね。そもそも最初に投資を始めたのはいつでしたか。

山田:最初は’99年に買った投資信託です。でも、投資信託って、あまり値動きがないじゃないですか? だから途中で飽きてしまって。そのあと、公認会計士になって監査法人に入ったので、仕事柄、株投資は一切できなかったので、一時中断しました。ただ、投資にはすごく興味があったので会社を辞めた後、すぐに株式投資を始めました。

――これまで投資を我慢していた欲求不満が一気に噴出ですか? 最初の頃は、どんな銘柄を買っていたんですか。

山田:ソニーや三菱東京UFJ、新日鉄など、割とメジャーで手堅い感じの銘柄が多かったです。

――FXでは大金を溶かしてしまったわけですが、株の勝敗はどうですか?

山田:今のところ、これまで2000万円くらいつぎ込んで、最大で含み損は1200万円ほどでしたね……。

――FXだけじゃなくて、株でも負けてるんですか!?

山田:株をやり始めた頃の僕は、株を買っても、ほとんどチャートや株価の動きを見てなかったんですよ。もともと監査法人にいたので、その会社の良し悪しを見分けるには、株価より決算書のほうが大切だっていう考え方が強かったので。あと、僕はアニメが大好きなんですけど、10年くらい前に「萌え株」が流行していたんです。そこで、僕が萌え株を買いまくるという雑誌連載があって、600万円分くらい買ったんですが、そこでもかなり損しました。ものによっては、200万円で買ったのに、今では10万円になっている銘柄もあります。

――買った当初と比べて、株価が20分の1とはだいぶ下がりましたね。

山田:僕が萌え株を買い始めた頃は、萌え株自体の人気が沸騰していた頃だったいうこともあって、かなりの高値掴みをしてしまったんです。今思えば「そりゃ、株価も下がるよね」って感じなんですけど。まさに火中の栗を拾いに行くというか、毎月はずれくじをバンバン買っていくような感じでしたね。

――今も萌え株は買っていますか。

山田:アニメのクオカードとかスタジオ見学の権利とか、面白い優待があるのはホールドしてますが、一度失敗しているので、基本は買わないです。

――株でもFXでも痛い目を見た、ということですが、その後も投資は続けてらっしゃるんですよね。

山田:実はFXや株で痛い目に遭いすぎたので、’08年以降はとりあえず買った銘柄はそのまま塩漬けにして、投資自体は中断していたんです。今思うと、’09年くらいから相場が良くなったので、本来ならそのタイミングで買っておくべきだったんですが……。ただ、「羹に懲りて膾を吹く」(=前の失敗に懲りて、度を越して用心深くなること)ではないですが、その前に投資で痛い目に遭いすぎているので、また失敗するのが怖かったんですよね。

――FXと株で6200万円も損を出したら、そうなりますよね……。

山田:そして、アベノミクスで相場がまた戻ってきた’12年ころから、「もう大丈夫かな?」と思って、またちょっとずつ株を買い始めました。いまは60銘柄くらい持っていて、毎年1、2銘柄ずつ買い足していっている感じです。