中国人旅行客が日本で家電製品などを爆買いしたことは広く知られているが、今や爆買いの対象は「資源」にも及んでいる。近年は特に海産物の爆買いも目立ち、日本の商社が海外で買い付けを行う場合、中国企業に価格で競り負けるケースも増えているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人旅行客が日本で家電製品などを爆買いしたことは広く知られているが、今や爆買いの対象は「資源」にも及んでいる。近年は特に海産物の爆買いも目立ち、日本の商社が海外で買い付けを行う場合、中国企業に価格で競り負けるケースも増えているようだ。

 中国メディアの中国水産養殖網はこのほど、中国の経済成長率は低下しつつあるが、中国企業が世界中で爆買いする勢いはまったく衰えていないと伝える記事を掲載した。

 記事は、中国の海産物の爆買いについて、日本の大手水産加工メーカーの関係者からも「日本や欧州はもはや中国の購買力についていけない」との声があがっていると伝え、その一例としてキューバ産のエビは約90%が中国人によって買い占められていることを紹介。

 また、タチウオのように中国人にとって馴染み深い魚については中国での消費量も年々増加していることを伝えたほか、ドイツや日本も海産物輸出国での買い付けが難しくなっていると伝えた。さらに記事は、中国の購買力についてこれるのは世界で米国しかないとし、海産物の買い付け価格から見ても「中国は確実に強大かつ豊かになっていることが分かる」と主張。また、中国の中間層が健康と味に関心を抱くようになったことが中国の海産物の爆買いにつながっているとの見方を示し、中国が今や世界の海産物市場を支えているのだと主張した。

 中国が海産物を爆買いすることによって、日本では海産物の調達価格が上昇するケースが近年増えている。また、中国が東シナ海で魚を乱獲しており、秋の味覚を代表するサンマの日本の漁獲量が減少しているとの報道もあり、日本人にとっては対岸の火事とは言えない状況となってきている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)