今、NYで日本の高品質な製品・サービスが求められる理由

写真拡大

変革する市場

「歓喜の島」とも揶揄されるマンハッタン。ここに住む人々の中には常軌を逸した富裕層は少なくはなく、市中にはそれら最上層の富裕層向けのビジネスが溢れている。

しかし、いかに米国最大の都市ニューヨークと言えども、その多くはごく当たり前の生活を営む人々であり、そうそう無茶な生活はできないのは当たり前。

とんでもない富裕層であれば、およそ考えつく限りの贅沢も可能だ。そして実際そういう生活をしている人も少なくないのがアメリカ、そしてニューヨークだ。

しかし米国経済がリーマンショックの痛手から徐々に回復し、人々には消費マインドも蘇ってきた。

とはいえ無駄遣いなどはもってのほか、安物買いの銭失いはお断り。

今までチェーンストアで買っていた安いけれども品質もそれなりといった安物には背を向け、多少値が張っても、あくまで品質がしっかりしたもの、安心して使用できるものを選別することに留意するという志向が高まってきている。

真の意味での高品質を

これまではあくまで大量生産大量消費、拡大一方に進んできた米国ビジネス。

価格的競争力はあるものの、生産地が中国をはじめとするアジアの製品や、価格と品質が見合わないものへの出費が見直されるようになってきた。

相変わらず米国最大のビジネスの一つであるウォルマートなどは、その典型的な経営手法ということもあり、徐々にではあるがしかし明確にその経営が悪化しつつある。

このような傾向は多くの米国の大企業に共通する問題だ。

しかし急に舵を切ることのできない規模に達している彼らは、自らのビジネスが崩壊していくのをただ見守ることしかできない状況に陥っている。

そのような背景から出てきた新たな潮流が、『普段の無駄使いはやめ、ちゃんとした良いものを選ぶ。そしてたまにであれば贅沢を』という消費者嗜好だ。

ちょっとだけ贅沢ができる人々も増えてきたことで、このような市場が拡大しつつあるのである。

そして彼ら中間層へ向けてのビジネスも急速に成長。これが最近の米国でのビジネス・トレンドとなっている。

また景気回復のキーワードとして「産業の米国内への回帰」も叫ばれることから、ビジネスの主軸を国内に置くことが良しとされる風潮も強くなりつつある。

日本へは追い風

そしてこのような傾向は、日本のビジネスに大いなる追い風になることが期待される。

デフレが長く続いた日本では、およそ全ての価格が低下傾向一本槍の時期が長かった。

しかし本来の日本のビジネスの美点とは、高品質高付加価値を適切な価格で提供することであったはず。

いうまでもなく日本のビジネスはその品質が高い所が魅力。

ごく普通のビジネスでも世界の中では高水準ということは珍しくない。

今世界中の富裕層が、日本の高品質な野菜や果物、海産物や肉類を求めていることはよく知られた通り。

安心できる製品やサービスが求められるということで、目に見えるビジネスが求められる中、他のアジア圏とは一線を画すビジネスを維持してきた日本への信頼は厚く、消費者の「日本製」へのこだわりはますます強くなるばかりだ。