腸内フローラに次いで、注目を集める「口内フローラ」とは、口内の健康のカギを握る細菌群のこと。

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人の腸に存在する細菌群を、お花畑に例えて命名された「腸内フローラ」。健康や美容を左右する一因がこれにあることが分かり、一躍話題になったが、「腸と同様に口の中の健康も細菌群=フローラがカギを握っています」と指摘するのは、齋藤ファミリーデンタル院長の齋藤道雄先生。

【写真を見る】「完骨」のツボを押すと唾液の分泌量もアップ!

「口内には、400種類ほどの細菌が住み着いており、『口内フローラ』を形成しています。腸と同じく善玉菌と悪玉菌が勢力を争っていて、バランスが崩れると、虫歯菌や歯周病菌、カビといった悪玉菌の勢力が優勢に。すると歯周病などの口内トラブルを起こしやすくなるだけでなく、動脈硬化や肺炎、糖尿病などの原因にもなります」。

口内フローラを良好に保つには、歯磨きで口内を清潔にすることはもちろん、悪玉菌への抵抗力、免疫力を高めることが重要。「そのためにぜひ行なってほしいのが『唾液の分泌を増やす』ことです。唾液には自浄作用や抗菌作用があり、虫歯ができにくいよう口の中をアルカリ性に保つ、有害な細菌の繁殖を抑えるといった働きがあります。唾液が充分に出ていれば、口内フローラの善玉菌が優勢になり、病気の予防につながります」。そこで、日常生活で気をつけるべきポイントを紹介。

【口内環境の悪化の原因は?】

●加齢/老化によりあごの筋力が低下すると、口を大きく動かすことが難しくなり、唾液を分泌する唾液腺が萎縮。唾液量が減少する。また、入れ歯になり、かむ力が弱くなることも唾液の分泌量が減る原因に。

●ストレス/ストレスを感じると、血液中にコルチゾールというホルモンが分泌される。これが増えると、免疫力が低下し、口内環境の悪化につながる。また、唾液量の減少や、歯ぎしり、かみしめなどを引き起こすことがある。

●たばこや添加物/たばこに含まれるニコチンやタールは、歯の表面に歯垢(しこう)や歯石をつきやすくして、歯周病菌に対する免疫機能を低下させる。食品添加物もとり過ぎると味覚の低下を招いたり、口内細菌のバランスを崩す原因に。

【口内フローラが改善する!唾液を増やすには?】

●「完骨」のツボを押す/自律神経が整えば唾液の分泌量もアップする。耳の後ろ側の、出っ張った骨から指1本分下のくぼんだ部分にある「完骨(かんこつ)」は副交感神経を優位にするツボ。気持ちいい力加減でもんで。

●カラオケやおしゃべりをする/口を上下左右に大きくあけたり、舌を動かしたりすると、唾液腺が刺激されて唾液が出やすくなる。カラオケをしたり、家族や友人と楽しくおしゃべりをすれば、自然と口まわりの筋肉や舌の運動に。

●かみ応えのあるものを食べる/やわらかい食べ物は、よくかまなくても飲み込めるので、そしゃく時に唾液が充分に出ない。食事の際は、しっかりかめる食材を取り入れて。にんじんやキャベツなどの歯応えのある野菜を生でとるのもオススメ。

【「乳酸菌生産物質」なら効果的に口内環境を改善】

口内フローラを整えるために有効なのが、乳酸菌生産物質。ヨーグルトなどの乳酸菌とは異なり、その名のとおり、乳酸菌が作り出す有効成分の総称だ。無農薬栽培で育ったサトウキビから作られた黒糖とクリスマス島の海の塩をエサに、クラスターの小さな波動水で自然培養。免疫力を活性化し、治癒力を高める作用が期待される。一部歯科などで商品を販売中。

腸内フローラに次いで、口内フローラも良好に保とう。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】