病院に行かず…子育てもネット頼り!

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厚生労働省が今月24日に発表した、2015年度「乳幼児栄養調査」(有効回答:3871名)。乳幼児の食生活改善をめざし、10年ごとに実施されています。今回発表した2015年度の調査で、4回目を迎える本調査ですが、はじめて「食物アレルギー」について尋ねました。その結果を見ると、驚くべき傾向が明らかに…。

●食物アレルギー症状の経験は?

食物アレルギーの状況を把握するため、「,海譴泙如⊃事が原因と思われるアレルギー症状を起こしたことがありますか」という質問がされました。

□食物アレルギーの有無

1位)いいえ(84.6%)

2位)はい(14.8%)

3位)不詳(0.6%)

「食物アレルギーの症状があった」と答えたのは、全体の14.8%にあたる573名。続いて、こんな質問が。

□「,両況が発生したとき、医療機関を受診しましたか」

1位)受診した(87.8%)

2位)受診していない(11.2%)

3位)不詳(1.0%)

11.2%(64名)のママが、アレルギー症状がでているにもかかわらず、受診せずに対応したのだそう。食物アレルギーは、場合によっては、命を落とすこともあります。自己流の判断で対応せず、専門家である医者に診てもらうのが賢明です。

●ネットで対処!

11.2%のママが、子どもに食物アレルギーの症状が出ていても、病院に行かなかったとのことですが、どのように対処したのでしょうか?

□「,両況が発生したとき、どのような対応をとりましたか」(有効回答:64名)

1位)あなたの母親など家族に相談した(43.8%)

2位)インターネットや雑誌で対処方法を探した(25.0%)

3位)友人や仲間に相談した(18.8%)

4位)保育所(園)や幼稚園に相談した(6.3%)

5位)保健所や保健センターに相談した(1.6%)

多くのママは、子育ての先輩である母親や友人、保育園に相談しているようです。しかし、なかにはネットや雑誌で対処法を探すママも。ネット上の情報は、役に立つこともたくさんありますが、必ずしも正しい知識とは限りません。手軽にネットを享受できるのは便利ですが、とくにアレルギーのように、子どもの命にかかわる問題については、依存し過ぎると、取り返しのつかないことになる可能性があることもお忘れなく!

●アレルギー症状の種類

ひと口にアレルギーと言っても、症状は様々。いざという時のために、おさらいしておきましょう。

□アレルギー症状の種類

1)皮膚症状

アレルギー症状でもっとも多いのが、「皮膚症状」。患者のうち、およそ9割に見られるそうです。じんましんやかゆみを伴います。

2)呼吸器症状

皮膚症状の次に多い、「呼吸器症状」。くしゃみやせき、呼吸困難がおもな症状です。

3)粘膜症状

唇や口内、まぶたが腫れるなどの症状が出るのが、「粘膜症状」。厄介なのは、見えるところだけに症状が出るわけではないこと。のどの粘膜が腫れている可能性もあるので、重度の場合、窒息のおそれもあるそうです。

4)消化器症状

腹痛や吐き気、嘔吐などが特徴の「消火器症状」。程度は人それぞれですが、風邪や食中毒、胃腸炎と間違われることも多いので、要注意!

5)アナフィラキシー

上記のような、複数の症状が全身にあらわれるのが、「アナフィラキシー」。血圧低下や意識不明状態になることも。最悪、命を落とす可能性もあるといいます。

たしかに、ネット上の情報で解決できることはたくさんありますが、すべての情報が信頼できるとは限りません。病気やケガなど、子どもの命にかかわることは、専門家に任せたほうが安心ですよね。素人が手を出して、かえって状況が悪くなるなんてことのないように、迷わず病院へ!

(文・明日陽樹/考務店)