台湾大のシンポジウムに出席する川島俊郎氏(手前)

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(台北 30日 中央社)内閣府食品安全委員会の川島俊郎事務局長は30日、台湾大学(台北市)で開催された食品安全に関するシンポジウムで講演した。川島氏はメディアなどから東京電力福島第1原発事故後に福島県とその周辺地域で生産、製造された農産物と食品の安全性を問われた際、日本国内に出回るこれらの食品や食材は安全だと強調し、台湾の人々にも日本の食べ物を沢山食べてほしいと語った。

台湾は原発事故以来、福島など5県で生産、製造された食品の輸入を禁止。昨年からは42都道府県の全食品に対して産地証明、一部に放射性物質検査証明書の添付を義務付けた。日本側はこの禁輸措置の解除を求めているが合意には至っていない。

川島氏は、個人の考えだと前置きした上で、日本で市場に出回っている食品や食材の放射性物質の検査結果はほぼ全てが基準値(1キロ当たり100ベクレル)よりも低く、安心して食べられると指摘。台湾の消費者は不安に思うかもしれないが、これについては適切に話し合いを進めることが非常に重要だとした。

また、川島氏は、我々は科学的な基準に基づいた情報や分析、評価を提供し、何が事実、真相であるか人々に知らせなければならないと述べ、情報の透明化の重要性を強調した。

(楊淑閔/編集:杉野浩司)