【感動ポルノにNO!】24時間テレビの裏で放送されてたEテレ「バリバラ」の攻めてる感がスゴい!! 再放送は9月2日だよ!

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8月27日から28日にかけて今年も放送されたチャリティ番組『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系列)。

そのクライマックスともいえる2016年8月28日19時からの放送時間帯にNHK Eテレがぶつけてきた番組が『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』。

障害者をテーマにした番組が同時間帯に放送されるなんてなんとも偶然な……と思いきや! バリバラの今放送のタイトルは「笑いは地球を救う」だわ生放送だわ出演者たちは黄色いTシャツ着てるわで……ねえねえ、今ここまで攻めてる感出せるのってEテレとテ●東ぐらいじゃない!?

さっそく話題になっているようですが、どのような放送内容だったんでしょうか?

【あの感動番組の裏でガチな生討論!】

バリバラの今回のテーマはズバリ、「検証! 『障害者×感動』の方程式」というもの。生放送のなか、「障害者の感動的な番組をどう思う?」「マスコミはどんなふうに障害者を描いていくべきか」といった議論が出演者たちの間で繰り広げられました。

【「感動ポルノ」って?】

そのなかで印象的だったのが「感動ポルノ」という言葉。この言葉を作ったのは、自身も障害を持つステラ・ヤングさんというイギリスのジャーナリスト兼コメディアンです。今から2年前「障害者は健常者に勇気や感動を与えるための道具になってしまっている」とスピーチの中で語り、これを「感動ポルノ」と名づけました。

バリバラではこの後、障害者の女性の日常を紹介するドキュメンタリービデオを感動ポルノ風に作ってみせるのですが、これがブラックユーモアたっぷり! 本人の意思を無視した感動的なBGMとナレーションが入った映像は「さあ泣いて!」と言わんばかり。「これが感動ポルノか」と思わず納得です。

【視聴者の反応は?】

今回の放送についてTwitterを見てみると、

「素晴らしい番組だったと思います。番組中の、ステラ・ヤングさんの言葉、『乗り越えるべき障害は、自分たちの体や病気ではなく、障害者を特別視し、モノとして扱う社会なのです。』」
「バリバラ攻めてるな。面白いし考えなくちゃいけない。」
「まずNHKが過去に作ってきた『感動ポルノ』映像を発掘していきましょう!という潔さwww」
「すげえNHK教育のバリバラ『障害者は健常者を感動させる道具じゃない』と言い切った」
「日テレも毎年毎年感動の押し売りしてないで視点を少し変えて番組作ってほしい」
「今年も、24時間テレビは、障がい者にチャレンジさせる。悪くはないだろうけど、どうして、障がい者=チャレンジか感動しかないんだろ。今年は、裏でバリバラ(NHK Eテレ)で、障がい者と感動について考えるらしいから、そっち見よ。」
「知的障害の人は身体障害の人に比べて、世間に非常に受け入れられにくいんですよね。バリバラのコンセプトは今の日本には早すぎると思うけど、きっと将来『あの番組が変化点だった』と言える日が来ると思う。むしろ、そうなるように世間を変えていきたい。」

などの声があがっています。

【再放送は9月2日!】

そもそも「感動するな! 笑ってくれ!」がコンセプトであるバリバラに対し「障害があるのにこんなに頑張っている」と視聴者の涙と感動をさそう24時間テレビではまったく方向性が逆といえます。

とはいえ、ここで「24時間テレビ=悪、バリバラ=善」という安易な決め付けをして終わり、というのもそれはまた違うと思うのです。実際、「バリバラ」の出演者も24時間テレビに対して「現場のスタッフは頑張っている。みんなの頑張りが空回りしないよう、ちゃんとした情報を伝えていけるようになればいい」と言っています。

上に出てきたステラ・ヤングさんは次のように言っています。「障害は特別なことではありません。でも障害について考えることはあなたを特別な人にしてくれるでしょう」。

障害について、社会について、感動ポルノという言葉について、これを機に私たちが考えたり意見を投げ合ったりすること。これこそがいちばん重要なことなのかもしれません。

バリバラ 「笑いは地球を救う」の再放送は9月2日午前0時から。障害者の感動の押し付けに飽き飽きしてるという人は一見の価値アリです。

参照元:「バリバラ」公式サイト
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

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