画像はIVF JAPANグループ公式サイト

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米企業OvaScience社が開発した不妊治療法「オーグメント療法」を、大阪で不妊治療を実施しているIVF JAPANグループが実施し、2人の妊娠を確認したと2016年8月29日に発表した。

「オーグメント療法」は、さまざまな組織や器官に分化することができる細胞「前駆細胞」を、卵巣から腹腔鏡手術などによって抽出。さらにその細胞からミトコンドリアを取り出し、体外受精(IVF)を実施する際、卵子に精子とともに注入するというもの。

IVF JAPANグループによると、卵子には20万個のミトコンドリアが存在している。エネルギーであるATPを産生するほか、卵子の成熟や受精、胚発育などにも関係している。環境因子やストレス、老化によってミトコンドリアに障害が起きると、胚の正常な発育が出来なくなり、不妊の原因になるという。

しかし、ミトコンドリアを抽出、注入することで、卵子の質を改善し、体外受精の成功率を高める、いわば「卵子若返り」が可能であるとしている。

今回、従来の不妊治療を受けても妊娠しなかった27〜46歳の女性6人の子宮にミトコンドリア注入した受精卵を戻したところ、27歳と33歳の女性が妊娠したとのこと。

同グループのサイトによると、費用は個人差があるが約250万円。46歳以上になると効果が得られない可能性が大きく、原則として45歳までが治療可能な対象となる。

エビデンス(科学的証拠)が不足していると指摘する声もあるが、今現在、日本産科婦人科学会倫理委員会によって臨床研究としては承認されている。

(Aging Style)