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 ムシムシと暑い日は、どうしても冷たい飲み物やアイスクリームが手放せなくなります。私たちはアイスクリームを口に入れた時の冷たさが体を冷やしてくれると思いがちですが、実は、アイスクリームや冷たい飲み物では私たちの体温を下げることはできないのです。

 オーストラリアのクイーンズ大学神経科学を研究するピーター・プアトヴィリト(Peter Poortvliet)研究員が学術ネットtheconversation.comに発表した研究報告で、そのメガニズムを明らかにしています。

 人体は一定の体温を保つために絶えず熱を作り出しています。その一つが新陳代謝です。つまり、内臓は食べ物にある栄養成分を吸収し、各々の細胞へ運び込み、人体の活動力になるエネルギーに転換しています。

 では、アイスクリームは胃の中に入ったらどうなるのでしょうか? 温度は一瞬低くなりますが、すぐにアイスクリームの栄養成分を分解する消化過程で生じた熱にとって代わられてしまいます。これにより、体はカロリーの高い食べ物を消化する時に、体温が上昇することが分かります。

 それでは、アイス以外の冷たい飲み物はどうでしょうか? 胃と胃の周りの内臓器官の温度で、その冷たさは消されてしまいます。結局、高カロリーの炭酸飲料などの冷たい飲み物はアイスクリームと同様に体温を上げてしまうのです。

 

冷たい飲み物
(Josh Lowensohn/Flickr)

 

 さて、暑い夏に体を冷やすための方法にはどんなものがあるでしょうか

 *汗をかく

 体内の温度が上がり、熱が溜まったときに人体は自然とその熱を外へ出そうとします。その働きが汗をかくという現象です。大脳が体温の上昇を検知したとき、すぐ汗腺を刺激して、汗をかかせます。すると、汗と一緒に熱も外に出て、皮膚の温度が低くなります。さらに、血液の循環によって体内の温度を低く調整していきます。

 *温かい飲み物

 温かい飲み物は口腔と喉部範囲の発汗反応を引き起こし、体を冷やしてくれます。

 *辛い食べ物

 辛い食べ物の中に含有される辛味成分は発汗を引き起こし、体温を抑えてくれます。これが何故、辛い食べ物が特に暑い地域で歓迎されるかの理由です。

 一方、多くの人は暑い夏に体を冷やそうと冷たいビールを飲みます。実は、アルコールの利尿作用によって、体の水分をたくさん失い、熱を発散させる機能が低下してしまうので、注意しましょう。

 皆さん、アイスクリームや冷たい飲み物ではなくて、健康的に汗をかいて、夏を乗り越えましょう!

 

                                                              (翻訳編集・豊山)