昨年3月に行われた日中韓外相会議(Getty Images)

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 日本外務省は22日、第8回日本、中国と韓国の3カ国外相会談を24日東京で行うと発表した。年内、もしくは9月始めに中国杭州市で開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20)において、日中および日韓の首脳会談の実現に向けた調整だとみられる。また、中国当局が中国での初開催となるG20において、中国が南シナ海問題で各国からの集中攻撃を避けるための事前外交との見方もある。

 同会談は昨年3月開催以降、日本と中国は尖閣諸島問題で激しく対立しているため、今年の開催について不透明だった。

 外務省によると、24日の3カ国外相会談には岸田文雄氏、中国の王毅氏と韓国の尹炳世氏が参加。会談では日中韓自由貿易協定(FTA)を含む地域間経済提携、北朝鮮の核実験やミサイル開発問題などについて意見交換を行うとみられる。

 上海国際問題研究院アジア太平洋研究センターの蔡亮氏は、国内ニュースサイト「澎湃新聞」に対して、24日の3カ国外相会談は「杭州G20首脳会議での日中・日韓首脳会談の実現に向けての調整だ」と分析。

 また情報筋は「澎湃新聞」に対して、「9月杭州G20首脳会議の開催を成功させることは、習近平政権にとって今年の最重要外交イベンドだ。日、韓との意見交換強化は、G20の成功に大きな意義がある」と述べた。

 外交経済シンクタンク東京財団の小原凡司氏は米VOAに対して、「習近平政権は杭州G20の開催を成功させなければ、南シナ海での中国の失敗を追及してきた習氏の国内政治対抗勢力が、習氏に対して一層厳しく追及するだろう」、「G20で、日本を含む各国からの集中攻撃を避けたい習政権は事前外交に踏み切った」、「王毅外相の訪日によって、少なくともG20で日本の口調がやや穏やかになるだろう」との見解を示した。

 一方、3カ国外相会談には大きな成果は得られないとの見方もある。中韓は韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイルシステム)配備決定で関係が悪化。日中も尖閣諸島問題で緊張が高まっている。8月5日以降、100隻以上の中国漁船や公船が頻繁に尖閣周辺に侵入し、日本側は中国に厳重抗議をしてきた。

 王毅氏との会談で日本側は引き続き抗議を行うが、中国側は譲歩しないとみられる。22日外務省は公式ホームページで3カ国外相会談の公表直後に、尖閣での中国漁船等の活動状況を発表。「22日午前8時までに最大15隻の中国公船が同地域に入域した」とした。

 (翻訳編集・張哲)