歌舞伎の外連

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リオ五輪閉会式で見事なパフォーマンスで披露した青森大学の男子の新体操部は、27日(2016年8月)の全日本学生選手権で優勝した。これで15連覇だ。社会人も参加する全日本選手権でも2連覇している。

男子新体操団体は6人(最低4人)で行われ、女子新体操と異なり手具は使わない。バック転やバク宙などのダイナミックで躍動感あふれる技を繰り出される演技で芸術性や表現力を競う。青森大の体操部OBの大舌恭平氏が解説した。

「新体操は3回バック転をするのが主流でしたが、青森大新体操部はその流れを崩し、後半により難易度の高い、手を使わない宙がえりや体をひねってのバック転のあと、お腹で着地する技を行いました。後半に人間離れした技を入れてくるのは本当に強い」

戦前に日本で生まれた新競技!青森大新体操部OBがパフォーマンスユニット

実は、新体操は日本で戦前に生まれたスポーツで、ドイツやスウェーデン体操などをもとに独自の編み出された。1947年の第2回国体で初めて競技として採用されたが、国際的に競技人口が少ないことから、09年には国体の正式種目からも外されたしまった。マイナースポーツということもあって、男子新体操部がある大学は全国でも数校である。競技人口も小中高校を含めても2000人足らず。

そんな男子新体操がここにきて海外で高く評価され始めている。青森大新体操部のOBたちが11年に結成した新体操とアクロバットを融合させたプロパフォーマンスユニット「BLUE TOKYO」が、シルク・ドゥ・ソレイユで公演したためだ。今年の年末には、1か月間にわたりドイツ20都市を回ることになっている。

日本人の身体のしなやかさ

青森大新体操部の演技を見た司会の加藤浩次「いやあ、すごいですね」と歓声を上げ、東京大のロバート・キャンベル教授もこういう。

「幕末に西洋人が歌舞伎のけれん(外連)を見て、ものすごい身体能力があることに大変注目したんですね。日本人の身体はしなやかで美しく見える。僕には(男子新体操に)その文化が繋がっているのではないかと見えます。日本で発祥し進化しているのにはわけがあると思う」