セカンドオピニオンの必要性を指摘(二宮威重氏)

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「いい歯医者を見つける方法を教えてほしい」という悲鳴が本誌には寄せられているが、実は歯科医選びほど難しいものはない。ニーズは患者によって大きく異なるし、必要のない歯を抜いてインプラント手術を行なう歯科医も存在するので“値段の高い自由診療だから質が高い”とも限らない。歯科業界関係者に聞いた悪徳歯医者を見抜くマニュアルをお届けする。

 12人の歯科医が在籍するクリニックの責任者で、日本口腔インプラント学会に所属する、二宮威重氏(横浜市・中川駅前歯科クリニック)は、インプラント治療でのセカンドオピニオンの必要性を指摘する。

「“インプラント以外に選択肢がない”と言われた時は、セカンドオピニオンを受けるべきです。たとえ、根管治療が難しくて抜歯する場合でも、ブリッジにするとか保険で入れ歯を作るなど、必ず複数の選択肢があるからです」

“インプラント治療しかない”と強引に誘導されていると感じたら、「セカンドオピニオンを受けたいので、診療情報を提供してほしい」と質問してもらいたい。これに対して、CT画像等の診療情報を快く提供しない歯科医は要注意だ。他の医院で強引な誘導が明らかになることを恐れている可能性が考えられるし、患者が無駄に何度もCT検査で被曝することを容認するような歯科医は、医療従事者として問題がある。

 さらに、二宮氏はもう一つのポイントを挙げた。

「インプラント治療は、手術と同じくらいメンテナンスが重要です。放置したままだと、インプラント周囲炎になって、最悪の場合は抜け落ちてしまうからです。したがって、手術ばかりを行なってメンテナンスを疎かにする施設ではなく、手術とメンテナンスの両方の体制が整っている施設を強くお勧めします」

 インプラント手術後に定期的なメンテナンスをやっているか、必ず聞くべきだ。

●文/岩澤倫彦(ジャーナリスト)と本誌取材班

※週刊ポスト2016年9月9日号