写真家トーマス・ルフの日本初回顧展が開幕、世界初公開の新作を含む120点超の作品を展示

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 ドイツ出身の写真家トーマス・ルフ(Thomas Ruff)の日本初となる回顧展が、8月30日に東京国立近代美術館でスタートした。前日の29日に関係者向けに内覧会が開かれ、世界初公開となる新作をはじめ、初期の作品「室内(Interieurs)」や大判カラーで友人を写した「ポートレート(Porträts)」を含む全18シリーズを展示している。 トーマス・ルフの日本初回顧展が開幕の画像を拡大

 トーマス・ルフはデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」の作家として世界的に注目を集め、日本でも1990年代から美術館やギャラリーで紹介されてきたが、国内の美術館で開催される本格的な回顧展は今回が初めて。東京国立近代美術館と金沢21世紀美術館の2会場で開かれ、東京会場では約125点、金沢会場では約160点の作品で構成する。新作は、報道機関から入手した紙焼写真とそれにともなう文字情報を画像処理ソフトを使い、1つの画面に統合した「press++」シリーズから発表。同展を主催する読売新聞社の協力を得て、高度経済成長期に撮影したアーカイブを使用し、4点を制作した。 今回の回顧展にあわせて来日したトーマス・ルフは、「かつて写真は"1級のアート"として認められていなかったので、まさか東京で個展をやることになるとは夢にも思っていなかった」とコメント。展覧会ではフィルムを使ったアナログの初期作品からデジタルを活用した新作までをそろえていることから、「今回の展覧会を通じて、写真の歴史とその全容をご覧いただけると思う」と見どころを語った。■トーマス・ルフ展【東京会場】会期:2016年8月30日(火)〜11月13日(日)休館日:月曜 ※9月19日、10月10日は開館、9月20日(火)、10月11日(火)は休館。開館時間:午前10時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで)     *入館は閉館の30分前まで会場:東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)【金沢会場】会期:2016年12月10日(土)〜2017年3月12日(日)休館日:月曜 ※1月2日は開館し、1月10日(火)は休館。12月29日〜1月1日休館。開館時間:午前10時-午後6時(毎週金・土曜日は午後8時まで)     *入館は閉館の30分前まで会場:金沢21世紀美術館(金沢市広坂1-2-1)トーマス・ルフ展 特設ページ