宇宙の27%を占めるとされるも、いまだにその実態がわかっていないダークマター(暗黒物質)。そのダークマターによって99.99%が構成される大型銀河「Dragonfly 44」の様子が新たに観測されました。
 
Dragonfly 44と呼ばれる3億光年先のこの銀河は、私達の太陽系が存在する銀河系と同じだけの質量があります。しかし、内部に存在する星々はずっと少ないのです。通常このような暗い銀河は規模の小さな「矮小銀河」なのですが、Dragonfly 44はその質量のほとんどをダークマターが占めているために暗く見えていたのです。
 
もともと、Dragonfly 44は2014年にハワイの観測所によって「髪座星雲団」の一部として発見されていました。その時はその内部に何が存在しているのか、あるいは銀河自体が不安定なのかがわからなかったのですが、その不釣り合いな暗さと質量のバランスはダークマターが関係していたのです。
 
なお、今回のDragonfly 44の観測には銀河内の星の移動スピードが重要な役割を果たしました。これは、もし星が速く回転していれば銀河は大きな質量を持っていることになるからなのです。そして、観測された星のスピードは秒速30マイル(秒速約48キロメートル)。これは、Dragonfly 44が見た目よりも大質量な銀河であることを意味しています。
 
ちなみに、以前には99.96%がダークマターで構成された銀河が乙女座星雲団に発見されていました。宇宙は思っているよりもダークマターに満ちているようです。
 
Image Credit: Pieter van Dokkum, Roberto Abraham, Gemini, Sloan Digital Sky Survey
■Massive new galaxy turns out to be 99.99 percent dark matter
http://www.theverge.com/2016/8/25/12647540/dragonfly-galaxy-discovered-99-9-percent-dark-matter-stars?utm_source=rss&utm_medium=rss