日本人は果たして本当に礼儀正しい民族なのか。そのような議論が中国国内で繰り広げられている。「礼儀正しい」とする人もいれば「表面的であり、実は冷淡だ」とする人もいる。それぞれが経験した状況によってその見方はまちまちのようだが、日本人としては各々の意見を真摯に受け止める姿勢が大切だろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人は果たして本当に礼儀正しい民族なのか。そのような議論が中国国内で繰り広げられている。「礼儀正しい」とする人もいれば「表面的であり、実は冷淡だ」とする人もいる。それぞれが経験した状況によってその見方はまちまちのようだが、日本人としては各々の意見を真摯に受け止める姿勢が大切だろう。

 中国メディア・斉魯晩報は24日、初めて仕事で日本を訪れたという大学教授が感じた日本の「礼儀」について紹介する記事を掲載した。記事は、日本滞在中に何度か路線バスに乗ったとし、高齢者が多く利用していることに注目したと紹介。そこで、幼子を連れた高齢男性が乗り込んで来ても誰も座席を譲ろうとしない光景を目撃したと伝えた。

 また、東京都庁の展望台に上るエレベーターでは、ベビーカーを押しつつ小さな子を連れていた夫婦が、誰からも譲られることなく最後まで残されるという場面に遭遇したとも説明。米国で教鞭をとるこの教授が「米国なら子連れや不便な人たちを優先して乗り降りさせる」としたことを紹介している。

 そのうえで、この教授が「日本人のこういった冷淡さと、サービス業における熱心さ、礼儀正しさは鮮烈なコントラストを成している」と指摘するとともに、一見奇妙に思えるこのコントラストが「よくよく考えてみると、決して不思議なことでもないのだ」と説明したことを紹介。その理由として、サービス業においては双方に商業的な契約関係が存在する一方、「エレベーターや路線バスの乗客間にはそのような契約関係もなければ、知り合いや友人のような人情的な関係も存在しない」点を挙げたとした。

 そして、前者については「中国人が学び参考にすべきである」とする一方で、後者のについては「いったん『関係』を離れた際に現れる冷淡さは、米国人のみならず、中国人をも超越しているのである」と評したことを伝えた。

 この教授の見方が、全ての日本人の性質や民族性を表わしているとは言えない。しかし、短期間の滞在でそのような印象を持ったという事実に変わりはない。昔のように義理や人情でまかり通るような穏やかな世の中ではないが、それでもやはり困っている人や不自由を抱えている人を見たら手を差し伸べる心意気は持っていたいものである。

 中国人の性質についてはしばしば「身内やそれに相当する友人、知人に対してはしつこい位に親切だが、それ以外の人に対しては冷淡」と語られることがあるが、その中国人をも超越している冷淡さを持っていると形容されたことは、やはりちょっと反省してみるべきではないだろうか。(編集担当:今関 忠馬)(イメージ写真提供:123RF)