約430kmを走りきったレストアクラウン達が代官山に集結!

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7世代目モデルまでのクラウンが54台展示

2015年に誕生60周年を迎えたトヨタ・クラウン。生産から60周年を機に、ディーラーが初代(1955年式)から7代目(1983年)の歴代クラウンをレストア(復元)する活動を行っていた。そして2016年8月25日に愛知県豊田市元町工場を出発したクラウン達が東京・代官山に向けて430kmを走行し、無事にゴールを果たした。

全国のトヨタ店から集まった54台のクラウンが一堂に会した「CROWN JAPAN FESTA」は、台風が迫っているにも関わらず、ゴール時のみ祝福するかように晴れ間を見せた。54台中、24台が愛知県から東京までの430kmを走行。道中、何台かトラブルはあったものの、トヨタのレストアの匠により、あっという間に手直しをして再スタートしたという。

トヨタ店営業部の木村部長さんは「日本人の手で日本のための純国産高級車を作りたい、高い志とチャレンジで誕生したクルマです。そのクラウンを我々の手で蘇らせて、ベンチャースピリットを伝えていきたいと思い始めました」

使えない部品などは、自らの手で作り蘇らせたというクラウン達は、トヨタ店のスタッフと従業員が乗り込み、パレードを行った。パレード終盤には初代クラウンに俳優の豊川悦司さんが乗り込みステージに登場。ステージには、初代と現行のクラウンが並び、助手席に乗った印象を豊川悦司さんに聞くと「トヨタの技術力に心が震えるぐらい感動しました」と語った。

このクラウンは全国の販売店に順次展示されるというのでぜひとも目にして頂きたい。

それでは会場で気になったクラウン2台をご紹介したい。

●1969年式 3代目クラウン (販売会社名:東京トヨペット)

2代目まで黒系のボディーカラーを纏っていたクラウンが一転し、ホワイトボディーを採用したことから「白いクラウン」というキャッチコピーで販売されていた。

元々は個人オーナーの車両だったという3代目クラウン。オーナーの免許返納を機に今回のプロジェクトを話し、トヨペットが譲り受けたという。長らく車検が切れ車庫保管されていたが、エンジンはなんとかかる状態だったという。

とはいえ、保存状況が良く、譲られたときの走行距離は47年間で9万4千キロ。レザートップは1度張り替ており、若干縮んでいたとのことだ。

担当したメカニックさんは「構造もシンプルで整備性が良かったです。ちょっとした錆の除去が大変でしたが、約150日間でレストアが完了しました」

さらに、メカニックさんは実際に430kmの道のりを運転している。その印象を尋ねると「走ってしまうと旧いと感じなかったです。4速MTの巡航でも疲れ知らずで、5日間何もトラブルがなく、完走できたことが嬉しい!」

内装について訪ねると「ハンドル割れていましたが、メカニックチーフが独特の塗装を施しているので、是非見て欲しいです」と話してくれた。

●1969年式 3代目クラウンピックアップ (販売会社名:茨城トヨタ)

上記と同じ3代目クラウンだがリヤに注目して頂きたい。トラックの形状をしているピックアップモデルのクラウンは、なかなか見ることができない。メカニックに話を聞くと「普通に売っていたモデルなんですが、見なくなりましたね」

「元々、パン屋さんで使われていたクルマで、譲ってもらいました。もう使わないからと言われたのを預かって20年ぐらい車庫保管していたのを、この機会にレストアをして持ってきました。色は、純正色です」

「修理書も保管をしているので、このクルマのことはよく分かっています。茨城トヨタに展示しているので見に来て下さい」そう話して、会場を後にした。