【検証】雨水で米を炊いてみた / 水道が使えない有事に備えて

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現代人は文明の力に依存しすぎている。電気がなければインターネットはできなくなり、ガスや水道が使えなくなれば、食事もまともにできないだろうし、風呂にも入れないのだ。

電気・ガス・水道が使える保証はない



普段当たり前のように使っている電気やガス、水道も、戦争や天災が起これば普通に使えるという保証はない。いざ使えなくなってしまった時のことも常に想定しておくべきなのだ。

雨水で米を炊いてみることに





とはいえ、電気やガスを自力で確保するのは難しい。しかし地球上では水なら水道がなくても比較的簡単に得ることができる。地球には大きな海があり、川もたくさんある。空からは雨だって降ってくるのだ。これらの水を使って料理できることがわかれば、いざというときに役立つはずである。そこで、まずは雨水を貯め、雨水で和食の基本である米を炊いてみることにした。

ちょうど台風がやってきた





2016年8月中旬、関東地方に台風が接近し、一度に大量の雨を貯めるチャンスがやって来た。

台風が近くを通過するのは夜の間。ベランダにフタを開けた鍋を設置し、まずはこちらに雨水を貯めこんでみることにした。



そして翌日の朝。空は台風一過で見事な快晴だ。果たして雨水は貯まっているのだろうか。



雨水貯めに成功!



ベランダに出てみると、3センチほどではあるが見事雨水を貯めることに成功した。



貯まった雨水をよく見てみると、なんだか細かいものがいろいろと浮かんでいるように見えるが、実際に戦争や天災などで水道が使えなくなってしまった場合には、そんな細かいことを気にしていられない。細かいものもそのまま胃袋に入れる以外に選択肢はないのだ!



いよいよ炊飯器で調理





さあ、いよいよ実際に雨水で米を炊いてみることにしよう。水道だけ使えなくなり、炊飯器は普通に使えるという状況はおかしな状況ではあるが、今回は検証の第一歩。細かい部分は一旦スルーさせていただこう。

雨水で米を研ぎ、そして雨水を適量注いで準備完了。炊飯器に釜を装着させ、スイッチを押して炊けるのを待つことになった。



また、同じタイミングで普通に水道水を使用した米も用意。「雨水ご飯」と「水道水ご飯」の味を食べ比べてみることにしよう。

雨水ごはん完成!



しばらくすると炊飯器のブザーが鳴り、ついに雨水ご飯が完成した。



どうだろう。炊飯器のフタを開け、茶碗に盛り付けしてみたが特に異常は感じられない。普通に炊きたてご飯のにおいが漂っている。



普通のご飯と比べてみた



そして、同時に炊飯した水道水のご飯も炊きあがったため、ふたつ並べて盛りつけてみるが、やはり見た目的には何も変わらない。ちなみに左側が雨水ご飯、右側が水道水ご飯である。



あとは味も通常通り炊けているのであれば、いざというときは雨水でご飯を炊いても問題ないということになる。食べ比べをして確かめてみることにしよう。

近所のオッサンを招集



せっかくなら公平に評価できる人に試してもらいたいので、近所に住む無職のオッサンを招集。もちろん、片方が雨水で炊いたご飯だとは告げずに食べ比べしてもらうことにした。



食べ比べスタート



オッサンにはいつも変なものばかり食べさせていることもあり、疑ってかかるような表情でまずは普通の水道水ご飯から試食。すると何度も首を傾げながらも箸を進め、「普通のご飯じゃないッスか? 特に変な感じはしないッス」とのこと。予想通りというか当然のリアクションだ。



そしていよいよ雨水ご飯に手を付けるオッサン。不安な表情を浮かべながら食べ進めるものの、その味に安心したのか徐々に食べるスピードを上げ始めた。



感想を聞いてみると「これも普通のご飯ッスね。特に問題なくウマいッス。なんか違いがあるんスか?」と、どうやらまったく気がついていない様子だ。どうやら味的にも問題なく雨水でご飯を炊くことが可能なようだ!

オッサンは怒ってしまった



しかし、2杯目に食べたほうが雨水ご飯であることをオッサンに伝えると、オッサンは「そんなもの食わせるな! 危ねえだろ!!」と怒ってそのまま帰ってしまった。確かに、量はごく僅かだったが、雨水にはいろいろなモノが浮かんでいるような状況であった。

加熱されているとはいえ、必ず安全であるとは断言できない。もしかしたら鳥のフンが混入して溶けていたかもしれないのだ。

きちんと“ろ過”するべき



雨水を食用・飲用として使う場合は、加熱するだけでなく、きちんとろ過をしてから使うのがベストなのだろう。そのまま使っても味的には問題がないが、必ず安全というわけではない。下手したら死ぬかもしれない。試してみたい方は、自己責任でお願いしたい。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/