高畑事件も明日は…わが子を「性犯罪者にしないため」親にできること

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高畑敦子さんの長男が逮捕されたことで、ショックを受けた子育て中のママは少なくないのでは?  「働きながら、一生懸命愛情を注いで子どもを育てていても、あんなことが起こるなんて……!」と、多くのワーキングマザーは暗い気持ちになっているかもしれません。

とくに男の子を育てているママは、3つの立場に感情移入しながら、数々のニュースを見守っているのではないでしょうか。

1つ目は、苦労して育てた息子が犯罪者となってしまった母親の立場。2つ目は被害に遭った女性の立場。そして、最後にこれから困難な人生を送るであろう息子の立場。

今回は、どんなに多忙でも気を付けておきたい子どもの性教育や、日本独特の“責任文化”について考察していきます。

■情報があふれる今だから……子どもに身につけさせたい“メディアリテラシー”

例えば、インターネットで『サザエさん』の登場人物「ワカメちゃん」で画像検索をしてみます。

すると、そこに出てくるのは、性的なシーンを想像させるワカメちゃんの画像がチラホラ。なかには、子どもには絶対に見せたくない画像も……!

今は、情報があふれすぎている時代。

8月10日発売の男性向け雑誌『Tarzan』701号のセックス特集によれば、子どもの性教育として、今後必要になるのが、情報を選び取る“メディアリテラシー”だと言います。

<メディアリテラシーとは、ネットなどのメディアが伝えることを鵜呑みにするのではなく、批判的に読み解く力。

(中略)AVは演技。メディアは過激な表現に走りがちであり、男性向けの性的メディアは男に都合の良い知識ばかりを発信する傾向が強い……。そうした現実を伝え、メディアを読み解く力を育みたい>

とあります。未成年の男性が、まだ慣れないAV観賞で、日常とかけはなれたシーンに興奮を覚え、同じような動画を際限なく見続けたら……? もしかしたら、彼の性的趣向に何らかの影響を与えることもあるかもしれません。

性の知識が未熟であればあるほど「合意の上でなくても、いずれは女性も受け入れる」という刷り込みが起こる可能性も否定できません。


■性欲に突き動かされ始めた男の子に教えたいセックスの意味とは

この『Tarzan』の記事には続きがあります。

<とはいえ、いきなりわが子を取っ捕まえて「AVは演技だからな!」と言い聞かせるわけにもいかない。大切なのは、日頃から親子の間で良好な関係を保つこと>

とあります。「そんな、元も子もない……!」と思ったのは、筆者だけではないでしょう。でも、単純なことですが、大切なのは、一緒に食卓を囲み、身近な大人たちと気軽にいろんなことを話せる環境だとのことです。

<生殖=セックスではなく、その過程には恋愛、避妊、妊娠、出産、育児などがあり、レイプ、中絶、避妊などを伴うから、セックスの前後に先読みする能力を養いたい>

女の子は、自分の身を守るために必要に駆られて情報収集するものの、そういった能力を身に着ける機会が、性欲発散優先の男の子には欠如している場合もあるようです。

できれば、パパや親戚のおじちゃんなど、身近な男性から正しい知識を伝えていきたいですね。


■今こそ見直したい子の欠陥は“親のせい”という日本の風潮

高畑さんの家庭環境について、アレコレ報道されていますが、日本で起こったある強姦致死事件を取材し続けた『ザ・タイムズ』紙のアジア編集長であるリチャード・ロイド・パリ―氏は、著書『黒い迷宮』以下のように述べています。

<考えてみてほしい。日本には、不安に震える子供など山ほどいる。情緒不安定な家族、裕福な家庭で甘やかされた子供、人種差別の被害者など無数にいるはずだ。そのなかで、将来、連続強姦魔や凶悪事件の犯人になるのは何人だろう? ごくわずかだ。>

<今日、われわれは誰しもアマチュアの精神分析医と化し、子供時代の経験と大人時代の行動パターンを安易に関連づけようとする。>

つまり、家庭環境のみを性犯罪の要因とすべきではないというのです。

それでも、容疑者の母親があそこまで多くのカメラのフラッシュや国民の目にさらされる日本は、西欧からみると異様な光景にうつるのは、間違いないでしょう。

以上、真剣に考えたい子どもの性教育についてお届けしましたが、いかがでしょうか?

性犯罪は、被害者、加害者を起点として、様々な人間関係を長い期間にわたってメチャクチャにしたり、家族を破滅に向かわせたりする行為。

決して許されるべきではありません。そのことを踏まえた上で、学校に任せきりになりがちな性教育について、家庭でも真剣に考える必要があるのかもしれません。