メダルラッシュのリオ五輪を見て岡崎が気づいたこと

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 金12、銀8、銅21。日本選手団が史上最多計41個のメダルを獲得し、メダルラッシュに沸いたリオデジャネイロ五輪は、英国在住のFW岡崎慎司(レスター・シティ)にも刺激を与えていた。

 リオデジャネイロと英国の時差は4時間。日本で見る以上にテレビ観戦しやすい時間帯に競技が行なわれていたことで、岡崎は大会期間中、体操(金メダル2個、銅メダル1個)、バドミントン(金メダル1個、銅メダル1個)、卓球(銀メダル1個、銅メダル2個)など多くの試合を見たという。

 普段は見られる側である岡崎にとって、それは新鮮な経験であり、そこで「やっぱり、そうだ」と感じたことがあった。

「結果を出すことで、見ている人が応援したくなるのだと思ったし、応援したいと思わせるためには結果を出さないといけないと強く感じた」

 見る側に立つことで、今まであまり気づかなかったことも見えた。

「見ている側からすると、勝たないと『なんだよ』と思ったりする気持ちもある。もちろん、やっている人の『そんなに甘くないんだよ』という気持ちも分かる。でも、見ている側のことを客観視したときに、やっぱり勝ってほしいし、勝ったら応援したくなるんですよね」

 何より結果が求められるW杯アジア最終予選を前に、岡崎は勝利への貪欲な気持ちをまたさらに高めているようだった。

(取材・文 矢内由美子)


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