マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画に注目が集まっている。日本や中国のほか、韓国なども入札に参加する意向を示しており、すでに受注に向けた各国の競争は始まっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画に注目が集まっている。日本や中国のほか、韓国なども入札に参加する意向を示しており、すでに受注に向けた各国の競争は始まっている。

 マレーシアとシンガポール両政府は7月に高速鉄道建設に向けた覚書に署名しており、2017年の入札実施、26年の開業を目指す方針だ。中国メディアの新華社はこのほど、同計画は主に日本と中国による競争となる見込みだと伝えつつ、「マレーシアにおいては中国に有利な点がある」と伝えている。

 記事は、マレーシアとシンガポールを結ぶ越境高速鉄道のプロジェクト総額が100億ドルから150億ドルと見積もられていることを指摘し、その投資総額の規模から「高速鉄道技術を持つ国では大きな関心を集めていた」と紹介した。さらに、まだ入札は始まっていないが、受注に向けた競争はすでに始まっており、日中はもちろん韓国もKTXの売り込みを積極化していることを伝えた。

 一方、マレーシアやシンガポールでは、入札参加者が多くなろうとも実質的には日本と中国の一騎打ちになる可能性が高いとの見方があることを伝え、中国はすでに同プロジェクトについて十分な検討を行っており、建設方法や投融資、人材育成や駅周辺の商業開発など「最適な提案ができる」と主張。

 また、マレーシアの専門家からは「日本を含め、各国の技術に大きな差はない」との意見があがっていることを紹介。また、中国側はすでに同路線の起点となる駅周辺の商業開発において投資を行う計画であることを指摘したほか、すでに中国企業がマレーシアで車両生産工場を稼働させていることを指摘。越境高速鉄道の大半がマレーシア側に建設されることから、マレーシアとの関係構築に成功している中国が同プロジェクトの受注する可能性は高いとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)