台湾は現在国際社会において「地域」として認識されている。五輪などのスポーツ競技では「チャイニーズ・タイペイ」という名称が用いられ、掲げられるのは「梅花旗」で、流れるのは「国旗歌」だ。先日閉幕したリオ五輪でも、台湾選手が金メダルを獲得した競技の表彰式で「梅花旗」が、「国旗歌」の流れる中で掲揚された。(イメージ写真提供:123RF)

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 台湾は現在国際社会において「地域」として認識されている。五輪などのスポーツ競技では「チャイニーズ・タイペイ」という名称が用いられ、掲げられるのは「梅花旗」で、流れるのは「国旗歌」だ。先日閉幕したリオ五輪でも、台湾選手が金メダルを獲得した競技の表彰式で「梅花旗」が、「国旗歌」の流れる中で掲揚された。

 台湾メディア・東森新聞雲は26日、4年後の東京五輪において「チャイニーズ・タイペイ」ではなく「台湾」の呼称で参加できるようにすることを求める署名運動が日台双方のネットユーザーの協力で進んでいることを報じた。

 記事は、今年2月に「台湾2020東京」と題した署名活動がネット上で立ち上がったと紹介。サイト上では日本語、繁体字中国語、英語の3言語によって「台湾はチャイニーズ・タイペイではなく、台湾だ」、「台湾は中国の一部分ではない。日本は台湾を支持する」といったスローガンが掲げられ、「チャイニーズ・タイペイという言葉は中国大陸政府が『台湾は中国の一部だ』と強硬に圧力をかけて生まれたもの。われわれは台湾人の声に賛同して、国際社会に向けて『台湾』との名称を用いることを認めるよう要求する」とのメッセージが書かれていると伝えた。

 そして、これまでに目標の5万人に対してすでに4万5000人を超える署名が集まっており、5万人集まり次第国際五輪委員会(IOC)に提出する意向であるとした。なお、29日10時現在では5万6000人をこえて、目標人数が7万5000人になっている。趣旨に賛同した日本のネットユーザーから「台湾が台湾であるのは当然」、「自由民主主義国家の台湾が独裁共産主義の中国とどうやって1つの国になれるというのか」といった応援コメントが寄せられたことを紹介している。

 国際的なスポーツイベントが盛り上がりを見せるたびにクローズアップされるこの問題、「台湾と呼んで欲しい」という声は高まりを見せているようだが、中国大陸の国際的な影響力が強いなかで呼称を改めることは難しい状況である言わざるを得ない。民進党政権の発足によって「両岸」の関係が冷え込む中ではなおのことである。

 現在の台湾メディアは一般的に、大陸の共産党政権を中国と称し、自らを台湾と称して区別している。そこには「あくまで台湾は台湾であり、中国ではない」という態度が示されているのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)