日本円に対して[最弱通貨]を探す方法

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再び1ドル=100円割れを示顕した為替相場。だが、果たしてドルが弱いのか? 円が強いのか? 通貨単体の強弱を見極めることが、最も効率のいいトレードに繋がると語る、理論派トレーダーK氏の投資法を大公開!

「FXを始めたのは’12年。当時は大学生でした。始めは浮き沈みがありましたが、おかげさまで今は会社からもらう1年間の給料分くらいを1か月で稼げる月もあるほどトレードが上達したと感じています」

 そう振り返るのは、サラリーマンとして働く傍ら、FXに励んでいるというK氏。まだ20代ながら、その理論的なトレード術が話題の兼業トレーダーだ。

「当然ですが、仕事中はトレードできないので、投資スタイルはスウィング。どの通貨からどの通貨に資金が流れているかを把握して、強い流れが生まれている=トレンドのはっきりしている通貨ペアを数日間保有し続けます」

「トレンドがはっきりしている通貨」とは具体的にどういうものか? K氏のトレード理論を明らかにしていこう。

「米ドル/円を買っているとき、どんなリスクを負っているか本当に把握していますか?」

 唐突に質問を投げかけるK氏。当然、それは米ドル/円の下落リスクだろう。

「半分正解です。実際には、通貨ペアを構成するそれぞれの通貨単体の価値のリスク、つまり米ドル安と円高のリスクを負っている。それがわかっていないと最大効率を狙ったトレードはできません」

 確かに米ドル/円の下落といっても、その背景がドル安の場合もあれば円高のこともある。

「米ドルや円、あるいはユーロ、ポンドといった通貨単体の価値は常に動いています。ところが、その価値は通貨ペアを通してしか見えない。米ドル/円が下がってドル安に見えても、それは『円というメガネ』で見ているだけ。ユーロ・メガネで見れば米ドルは上がっているかもしれない。一つのメガネでは、通貨単体の価値の上げ下げを把握できないんです」

 メガネの歪みを補正するためのツールとして、ドルそのものの力を測る「ドルインデックス」のような指標があるはずだが?

「ドルインデックスは対ユーロの比率が約60%と圧倒的に大きいため、他の通貨に対するドルの強さを純粋に反映できているとは言えません。複数の通貨ペアの値動きをもとに通貨そのものの価値を計算してくれるツールもありますが、それは上級者向け。わかりやすいのは複数の通貨ペアのチャートを見比べることですね」

 例えば円そのものの力を測るとしよう。対ドルでも対ユーロでも対ポンドでも買われていれば「円が強い」と判断できる。ところが、対ドルでは買われているのに対欧州通貨では売られているとなると、強弱の判断は難しい。

「ですから、複数の通貨ペアを見比べて、明らかに買われている・売られている通貨を探すんです。そのときどきで最も“旬”な通貨ほど、トレードしやすい」

◆明らかに買われる・売られる通貨を探す

 そう言ってK氏が見せてくれたのはポンド売りのトレード例だ。

「6月にEU離脱を決定するとポンドは急落しました。その後、一旦は反転したものの8月に英中銀が利下げに加えて金融緩和を発表すると、ポンド売りが急増して再び下げ始めました。このときのチャートが左下のもの。対円を除き、いずれもポンド安が明確でした。ここから『相場の主役はポンド売り』と判断できます。次に大切なのは通貨ペア選び。ポンドが売られていても、通貨ペアの相手となる通貨も売られていると値動きは出にくい。ポンド絡みの通貨ペアのなかで『最も買われている通貨』を選びます。今回はポンド/豪ドルが“最もポンド安が明確なチャート”となっていました」

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=106878