2015年のアジアカップ準々決勝でもオマル(右)は抜群の存在感を発揮していた。(C)Getty Images

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 日本代表を率いるハリルホジッチ監督が、9月1日に行なわれるロシアワールドカップ・アジア最終予選UAE戦での必勝を誓った。
 
「日本はアジアカップでUAEに負けています。リベンジよりも、さらに強い気持ちを持って戦わなければなりせん。埼玉(スタジアム)を満員にして良い雰囲気を作ってもらい、そして試合後に勝利を祝いたいなと思っています」
 
 指揮官がそう語るように、UAEは2015年のアジアカップでPK戦の末に負けた相手。日本のホームで戦えるとはいえ、まったく油断できないライバル国だ。
 
 実際にハリルホジッチ監督も、「ビデオもかなり見ましたし、UAEのインフォメーションはすべて把握しています。UAEは2か月間、A代表の練習をしています。政府がA代表を予選突破させたいと言っていますし、UAEは黄金世代と言われる世代です。U-20の世界大会の準決勝に残ったチームです」と最大限の警戒をしている。
 
 なかでも、個人名を出して要注意人物に挙げたのが、10番を背負うオマルだ。アジアカップ準決勝の日本戦でも、危険な存在であり続けたこのレフティは、2013年のガルフカップ最優秀選手で、2014年にはACLドリームチームにも選出されている。

 柔らかいボールタッチを活かしたドリブル&キープや精度の高い長短のスルーパスは脅威で、ハリルホジッチ監督は「彼をフリーにすると好きなところにボールを送ってくる」と分析し、次のように語った。
 
「正確さとスピードが本当に素晴らしい選手です。彼をフリーにするとどうなるでしょうか。先日の(日本対)ボスニア戦のようにフリーにしたらどうなるでしょうか。相手から10メートル離れてしまったらどうなるでしょうか。彼が好きなところにボールを送ってくるわけですから、いろんなことを準備しておかなければいけません」
 
 アジアカップの日本戦では直接ゴールに絡んだわけではないが、随所に高いテクニックを披露。PK戦では、GK川島をあざ笑うかのように、ゴール中央にチップキックを決めている。今回の対戦でも、この”アフロレフティ”に苦しめられるのは間違いないだろう。
 とはいえ、ハリルホジッチ監督は、しっかりと対策も練っているようだ。
 
「(アジアカップでは)10番のオマルと7番のアリ、このふたりのプレーで完結しています。つまり、10番と7番をブロックして予測していかなければならないわけです。例えば10番のオマルをフリーにしてしまうと、30〜50メートルの正確なパスを出してきます。そして、彼がボールを持つ瞬間には、2、3人が背後に走る準備をします。誰がどのポジションでどんなランニングをするかも把握しています。すでにビデオは準備していますし、これから選手にも説明します」
 
 パスの出所を抑えるのか、それともオフサイドトラップで絡め取るのか。具体案までは言及しなかったものの、ハリルホジッチ監督の頭のなかには、UAEの攻撃を封じるアイデアがあるのだろう。
 
「(日本対)UAE戦は2回見ましたし、これから3回目を見ます」と語った研究熱心な指揮官は、どんな采配を振るうのか。9月1日の試合に注目したい。