タコ型軟体ロボット・完璧なロボットより失敗するロボットが良い?・形状記憶3Dプリント技術(画像ピックアップ47)

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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースを集めてお伝えします。今週は「タコ型軟体ロボット」、「失敗するロボット」、「形状記憶3Dプリント技術」といったニュースをまとめました。

タコ型軟体ロボット



米ハーバード大学がソフトな素材だけで作られたタコ型ロボット「Octbot」を製作しました。動作はエア圧で制御されており過酸化水素とプラチナによって発生する酸素ガスがチューブを膨らますことで筋肉のように動作します。



ハーバード大学は、これまでにあったソフトロボットが持っていたバッテリーや電子回路を備えないOctbotの開発を続け、将来的には這うように移動可能とし、いずれは災害時の捜索・救助用途に役立つようにしたいとのこと。

[Source : Harvard]

土星の輪を波立たせるダフニス



土星の衛星のひとつダフニスは直径わずか8kmほどの岩の塊で、土星の輪にある幅42kmほどの「キーラーの間隙」と呼ばれるすき間に位置して土星を周回しています。こんな小さな星でも、その重力は周囲に影響を与えており、2009年には土星探査機カッシーニによって土星の輪を波立たせる様子が写真に収められました。

これらの図は、NASAのソフトウェアエンジニア、ケヴィン・ジルがレンダリングしたダフニスの様子。もしダフニスを間近に見られるならばきっとこのように見えるはずです。ちなみにケヴィン・ジルは、NASAが発表した火星の峡谷の風景なども描いています。

[Source : Popular Science]

完璧なロボットより失敗するロボットが良い?



ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンとブリストル大学の研究チームが、人が淡々と完璧に仕事をこなすいかにもなロボットと愛想のある会話をしつつもヘマをやらかすロボットのどちらを好むかを調べた研究結果を発表しました。

被験者は3体のBert2と称するロボットを与えられ、それぞれと料理をする実験をしました。最初のロボットは無表情で淡々と、しかも完璧に仕事をこなすいかにもロボットなロボット。2番めは、やはり無口ながら、料理を手伝う途中で1回必ず大失敗をします。ただすぐさま問題ないようミスをリカバリーするようにしました。3番目のロボットは、目や口に表情があり、さらに愛想のある会話をこなすものの、必ず失敗し、リカバリーもうまくできずに謝罪します。

結果、最も被験者からの信頼と人気を得たのは、3番目のヘマなロボットでした。人々の反応は、ミスをしてロボットの表情が落胆すると、同情的になったとしています。

もちろん、ロボットに人が感情移入できるということはすでに何度も実証されてきたことではあるものの、今回の実験では、将来本当の家事手伝いロボットが開発されたとき、どのようにしてオーナーと親密な関係を構築するかを考えるのに有効な実験結果だと言えそうです。

ただ、この実験には「仏の顔も三度まで」というシチュエーションは考慮されていない気もします。どんなに表情豊かで愛想があっても、毎日キッチンの床に牛乳やタマゴをブチ撒けられたのではたまったものではありません。

[Source : UCL]

スピッツァー宇宙望遠鏡が運用期間を2年半延長



 

NASAが、今年9月いっぱいで運用を終了する予定だったスピッツァー宇宙望遠鏡の運用期間を約2年半延長すると発表しました。

赤外線宇宙望遠鏡のスピッツァーは、高精度な観測のために冷却材として液体ヘリウムを使っていたものの、2009年にはすでにそれも使い果たし、一部の長波長における観測ができなくなりました。しかし、NASAは生き残った波長での観測を続けル決定を下し、当初の使用目的とは違うものの太陽系外惑星や遠い初期の銀河を探索する任務に当たっています。

運用開始から13年が経過するスピッツァーは、あと2年半の運用延長によって、2018年に稼働するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡へとバトンを手渡します。

[Source : NASA]

形状記憶する3Dプリント技術



 

マサチューセッツ工科大学の研究者が、形状記憶する性質を持つ3Dプリント技術を開発しました。特殊なポリマーにマイクロステレオリソグラフィーと呼ばれる3Dプリント手法を用いることで、出力物に特定の形状を記憶させます。

このポリマー素材はある温度で形状を記憶し、変形させたあとまたとある別の温度にすれば記憶した形状に戻ります。MITは将来的に、生物医学的な用途や航空宇宙産業などでこの技術を応用することを想定しています。