ねっとりと粘り気のある食感が魅力の里芋は、夏から秋が旬です。地域によっては芋煮会などの行事に使われることもあるお芋ですが、家庭ではジャガイモやサツマイモに押されて、食べる機会は減っているかもしれません。でもサトイモには夏に疲れた体を癒す栄養がいっぱい。今回注目したいのは、ムチンやグルコマンナン、カリウムなどの成分が、腸内環境を整えてくれるということです。

里芋のヌメリ成分“ムチン”で夏バテから脱却!

里芋はぬめりがあるのが特徴ですが、これはムチンという成分によるもの。山芋やオクラ、モロヘイヤなどにも含まれている成分で、胃の粘膜を保護し修復する働きがあります。柔らかく煮た里芋は消化も良く、夏の弱った胃腸を回復するにはピッタリの食材です。また、ムチンにはタンパク質を分解する酵素も含まれています。タンパク質は筋肉などのもとになる栄養素。夏バテで傷んだ体をしっかりと修復しましょう。里芋は炭水化物が多いですが、糖質を代謝するビタミンB1も含まれています。体のエネルギー源になるので、疲労回復にも効果的なのです。

里芋の“グルコマンナン”が腸内フローラを改善!

里芋には100g中2.3gもの食物繊維が含まれています。しかも不溶性と水溶性がほぼ2:1という理想的な比率で含まれているのです。不溶性食物繊維は便の嵩を増して腸の蠕動運動を促し、水溶性食物繊維は便を柔らかくして便通を促します。里芋にはグルコマンナンが多く含まれていますが、グルコマンナンは水溶性食物繊維の一種。実はムチンも水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は便通を促すだけでなく、腸内で善玉菌のエサになって腸内フローラを改善する働きがあるので、免疫力のアップにもつながります。

里芋の“カリウム”がむくみ対策に効く!

里芋に含まれているカリウムは100g中560喞度で、ジャガイモの340咾犯罎戮討眤燭なっています。カリウムは不要な塩分を水分と一緒に排出する働きがあるので、むくみ対策に積極的に摂って欲しい栄養素です。血中の塩分を調整するので高血圧が気になる方にも有効な成分です。

里芋は100gあたり58kcalとカロリーが低めなのも嬉しいところです。糖を代謝する働きとタンパク質の吸収を促進する働きに加えて、水分を排出したり便通を促進する効果もあるので、溜めにくく痩せやすい体を作るにはピッタリの食材です。夏の疲れた体を癒し、運動の秋に備えるために里芋に注目してはいかがでしょうか。


writer:岩田かほり