いよいよワールドカップ・アジア予選が再開します。今回、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が選んだメンバーを見て、僕は特徴があると感じました。

確かに不思議に見えることはあります。たとえば乾貴士が呼ばれていないことを初めとして、これまで何度も呼んだメンバーをもっと集めればいいのではないかということです。集合してから試合までの時間が短いのだから、実績のある選手ばかりを集めたほうがいいのではないかという意見もあるでしょう。リオ五輪では素晴らしいパフォーマンスを見せていたとはいえ、まだ代表出場経験のない大島僚太を呼んだなどということは疑問に思えるかもしれません。

僕は、スタメンは「いつもの」メンバーだと思います。ハリルホジッチ監督は先発だと思う選手は誰一人外していません。では残りの選手は何を基準にして選んだのか。それは「流れを変えられる」かどうかだと思うのです。

同じポジションで同じ役割を担うよう選ばれている選手はほぼいません。本田圭佑のポジションには動き出しが鋭い小林悠が交代するでしょうし、岡崎慎司の代わりに出場するとしたら武藤嘉紀はもっとゴールに直結する動きをするでしょう。MFまでは同じポジションに2人ずつですが、FWだけは7人選んでいますので、攻撃にはよりオプションを設けておきたいのだと思います。したがって、特にFWは途中出場したとき、どれくらいリズムを変えられるかということが勝負となります。

ただ一つ、香川真司と清武弘嗣だけは同じ特徴で、同じ役割を担うことになるのではないでしょうか。ハリルホジッチ監督は10番をつけている選手にも容赦しないのでしょう。香川と清武はC大阪のチームメイトとして協力し合っていたことを考えると、仲の良さそうな2人にポジションを競わせることになるという勝負の世界の厳しさを感じます。

ここから先は決して勝点を落としてはいけない世界。UAE戦ではきちんと勝点3をあげてくれることを期待しています。