電動一輪車や立ち乗りスクーターなどのバランススクーターが街中を走っている風景は、上海ではもはや珍しくなくなった。資料写真。

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電動一輪車や立ち乗りスクーターなどのバランススクーターが街中を走っている風景は、上海ではもはや珍しくなくなった。だが、その安全性については、各方面から疑問や懸念の声が上がっている。上海交通管理当局によると、このような歩行の代用となる「パーソナルモビリティ」は、決して交通手段に属してはおらず、したがって道路を走行する権利を有していないという。人民日報が伝えた。

実際、上海の大通りや路地では、2、3年前から、この種の新たなパーソナルモビリティを頻繁に目にするようになった。記者が、某ショッピングサイトで「電動一輪車」と入力して検索したところ、1000件以上がヒットした。フル充電後の最大走行距離は10キロメートルから35キロメートルまでとさまざまで、価格も数百元から数千元(1元は約15.1円)まである。

現在市場で販売されているこれらのバランススクーターは、かなりシンプルな構造で、操作もそれほど難しくない。一輪車はすべて、直立(まっすぐな姿勢)で運転可能で、ハンドルはなく、ブレーキとアクセルもない。体のバランスに頼って走行し、体の重心が前に傾くと発進し、体の重心が後に傾くと止まる。操作が簡単で持ち運びやすいことから、バランススクーターは多くのサラリーマンにとって日常の「足代わり」になっており、「『職場までのラスト1キロの移動』という難題を解決してくれる神器」と称えられている。

だが、上海交通管理部門の担当者は、「電動バランススクーターは、中国の機動車安全基準を満たしてはおらず、非機動車製品目録にも掲載されていない。『上海市非機動車管理弁法』第26条規定によると、『電動バランススクーター』は、路上を走行する権利を有しておらず道路を走ってはいけないことになっている」と指摘した。

安全性の面では、業界専門家が以下3点を指摘している。

1、体を後ろに傾けてブレーキをかけるより、手(指)をつかってブレーキをかける方がずっと素早い。突発的な状況になった時、ブレーキをとっさにかけることが難しい。

2、バランススクーターのブレーキ機能は劣悪で、ブレーキをかけたときに、車輪と地面との間に摩擦が起きる面積は、2輪車のわずか半分しかない。

3、非機動車が走行中、他の車両との衝突事故は避けられないが、衝突するのは車体である場合が多い。一方、このような一輪車で衝突が起こると、一輪車に乗っている人の体に直接当たることになり、あまりにも危険が大きい。

非機動車用道路や歩行者用道路で、バランススクーターなどのパーソナルモビリティを使用した場合、交通警察は道路交通法・行政法規違反により、使用者に説教、教育、勧告、罰金を行う。また、交通警察は、「安全面を考慮して、一輪車は、特定の場所で娯楽・レジャーの道具として使う分には問題ないが、交通事故の発生を防ぐために、道路を走行してはならない。道路を走行して交通事故が発生すれば、使用者は全責任を負わなければならない」と、注意を喚起している。(提供/人民網日本語版・編集/KM)